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日本では昔から5月5日に菖蒲湯を楽しむ風習があります。
いきなりですが、5月5日といえば男の子のお祝いのイメージがありませんか?
男の子も女の子も「こども」だけど・・・なんて不思議に思ったことが、皆さん一度はあるのではないでしょうか。
もし女の子だけの家庭でしたら、こどもの日に何のお祝いをしたらよいかと悩まれる方もいらっしゃるかもしれません。
「菖蒲湯は女の子でも準備した方がいいのかな、必要ないのかな」なんて、特に、新米パパママには気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
菖蒲湯は女の子でも入るもの?菖蒲湯の由来からひも解いてみましょう!
菖蒲湯は女の子でも入っていい
女の子家庭あるあるの話だと思うのですが、私は第一子が女の子だったので、娘が生まれて初めて迎えたこどもの日に焦った記憶があります^^;
3月3日にひな祭りのお祝いをしたことですっかり気が緩んでいて、こどもの日当日になって「あ!こどもの日だ!」とはたと気付きました。
「女の子だけれど菖蒲湯や柏餅くらいは準備した方がいいのかな?大きな鯉のぼりとかを飾るのはちょっと違う気もするなぁ。あれ、菖蒲湯も女の子だとだめなのかしら?」と、女の子には何をお祝いしたらよいかわからず困りました。
結論を言いますと、菖蒲湯は女の子だってもちろんOKです!
菖蒲湯の風習は、端午の節句の歴史ととても深い関係があります。
こどもの日に菖蒲湯に入る理由
雛人形を飾る時期といえば春を連想しますよね。 しかし、秋にも飾る風習があるって知っていますか?9月9日は五節句の一つ「重陽の節句」です。https://t.co/tN92ONJOW7 pic.twitter.com/rBvMVtycuN
— ウェザーニュース (@wni_jp) September 8, 2017
こどもの日に菖蒲湯に入る理由についてみていきましょう。
こどもの日と端午の節句
なぜこどもの日は男の子のお祝いのイメージがあるのでしょうか?
それは、「こどもの日」と「端午の節句(たんごのせっく)」が同じ日だからです。
もともと5月5日は「端午の節句」で、男の子の健やかな成長や幸せを祈って、お祝いをする日でした。
1948年、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ため、5月5日は「こどもの日」という祝日に決まりました。
そのため、5月5日は、男の子も女の子も関係なく、こどもみんなをお祝いする日になったのです。
実はこどもの日はこどものお祝いだけではなく、お母さんに感謝するという意味もあったのですね。
こどもの皆さん、お母さんだけでなくお父さんへの感謝もお忘れなく♪
男の子が健やかにたくましく育つことを祈る行事で、五節句の一つです。
菖蒲の節句ともいいます。
節句とは、中国から伝わった暦の上での風習を、稲作を中心とする日本人のくらしに合わせて取り入れたものです。
季節の節目に無病息災や豊作などを祈り、お供え物をしたり、邪気を祓ったりします。
江戸時代には、大事な節句として5つの節句が公的な行事・祝日になりました。
それが
- 人日 (じんじつ)
- 上巳 (じょうし)
- 端午 (たんご)
- 七夕(たなばた)
- 重陽(ちょうよう)
の五節句です。
五節句の制度は明治時代に廃止されましたが、現在でも季節を楽しむ行事としてしっかり定着しています。
「こどもの日」はこどもみんなのための祝日で、「端午の節句」は男の子の成長を祈る行事なのです♪
菖蒲湯の由来:端午の節句伝来
菖蒲湯の風習は、端午の節句の歴史ととても深い関係があります。
端午の節句は、古くは奈良時代に中国から伝わってきました。
端午とは、もとは月の端(はじめ)の午(うま)の日という意味です。
「午(ご・ウー)」という文字の音が「五(ご・ウー)」に通じることなどから、五が重なる5月5日が端午の節句となったと伝えられています。
端午の節句の時期は季節の変わり目で、流行り病や災厄が増えることから、無病息災を祈る行事でした。
ハーブのような強い香りがする菖蒲やヨモギは、昔から邪気を祓う力があるとされています。
そのため、菖蒲を風呂に入れて菖蒲湯にしたり、ヨモギと一緒に軒に挿したり、菖蒲の葉や根を浸してお酒にしたりしたのです。
男の子も女の子もみんな菖蒲湯などで邪気祓いしていたのですね!
つまり元々は女の子も菖蒲湯に入る習慣があったということです。
尚武と菖蒲をかけて子の成長を願う
その後日本が武家社会になると、季節の変わり目を健康にすごすことを祈る節句が、男子の成長を願うお祝いに意味を変えていきます。
菖蒲の葉の形が刀に似ていることや、「菖蒲」が武芸を重んじる「尚武(しょうぶ)」という言葉と読みが同じであることから、男の子の誕生や健やかな成長をお祝いするようになりました。
こうして武家の間で盛んに祝われるようになった端午の節句の風習は、江戸時代には一般の人々にも広まっていきました。
端午の節句は、もともとは無病息災を祈る厄祓いの行事だったものが、日本での歴史を経て、男の子の健やかな成長を祝う行事として親しまれるようになったのです。
鯉のぼりや鎧兜、五月人形も端午の節句に男の子の健康と成長を祝うためのもので、今ではすっかりおなじみですね!
菖蒲湯の効能!女の子にもパパママにもおすすめ
邪気を祓い健康祈願のための菖蒲湯ですが、菖蒲には多くの効能が認められています。
乾燥させた菖蒲の根茎は生薬にもなっているほどなのです。(「菖蒲根」「白昌」など)
香りには、血行促進・リラックス効果・疲労回復などに効果がある成分も含まれていますよ。
毎日育児や家事、お仕事でクタクタのパパママにこそぴったりの効果かも!?
菖蒲って本当に有能ですね。
こんないいこと尽くめの菖蒲湯は、女の子だって楽しまなければもったいないですよ^^
菖蒲湯は女の子でも入っていい?こどもの日に菖蒲湯に入る理由まとめ
端午の節句は男の子の節句として親しまれていますが、元々は体調を崩しやすい季節の変わり目に無病息災を祈る行事でした。
今では端午の節句はこどもの日と重なり、男の子女の子関係なく、こどもみんなの幸福を願う日となりました。
菖蒲湯も女の子が入ってもいいんです^^
菖蒲湯効果で男の子も女の子もすっきり厄を落として、みんな元気に暑い夏を過ごしましょう♪