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バタークリームのケーキというと、ある年代以上の人は「懐かしい」と思うでしょう。
今ではケーキと言えば生クリームが定番ですが、1960年代はバタークリームで作られたケーキが主流でした。
ここ最近になってバタークリームを使ったケーキやお菓子のおいしさが見直されてきています。
バタークリームはこってりとしたおいしさのほかに、生クリームと比べて日持ちすることも特徴のひとつ。
なぜバタークリームは日持ちするのか気になりますよね。
そこで今回は、
- バタークリームが日持ちする理由
- バタークリームは日持ちしない種類もあるってホント?
- バタークリームの保存方法のポイント!余ったら冷凍保存も可
3つについてまとめました。
バタークリームが日持ちする理由
バタークリームが日持ちする理由は原材料にあります。
バタークリームは作り方によって使う原料が少しずつ変わるのですが、大まかにいうとバター・卵・砂糖の3つ。
バターと卵がそもそも日持ちするから、バタークリームも日持ちするというわけです。
日持ちする理由:バター
食べ物は水分が多いほど腐りやすくなるのですが、バターは80%以上が乳脂肪分で、水分はほとんどありません。
保存性がとても高く、腐りにくいんですね。
同じ生乳からできる生クリームは、乳脂肪分は35~45%で水分量はバターより多くなるので、生クリームを使ったお菓子は傷みやすいというわけです。
日持ちする理由:卵
卵は常温でも1ヶ月は日持ちする食品。
卵の殻・卵殻膜・卵白の3つで最近の侵入を防いでいます。
卵白には、「リゾチーム」という殺菌作用のある酵素が含まれています。
これは、食品の防腐剤や風邪薬にも使われています。
さらに、卵白は細菌が住みにくいアルカリ性になっています。
卵の構造と防菌作用
お菓子によく使われる卵白も、実はとても保存性の高い食品。
バタークリームは3種類の作り方があるのですが、卵白を原料にしたメレンゲで作った、「イタリアンメレンゲタイプ」のバタークリームが最も日持ちすると言われています。
保存期間は、冷蔵保存で約4日ほど。
卵もバターも一見日持ちしなさそうですが、実はその反対で、とても保存性の高い食品だったというわけなんですね。
バタークリームは日持ちしない種類もあるってホント?
バターと卵のおかげで日持ちするバタークリームですが、種類によっては日持ちしないものもあります。あ
バタークリームの種類は3つ。
- イタリアンメレンゲタイプ
- パータボンブタイプ
- アングレーズタイプ
先ほどもお話ししましたが、日持ちするバタークリームは「イタリアンメレンゲタイプ」。
日持ちしないバタークリームは「アングレーズタイプ」のバタークリームです。
アングレーズタイプのバタークリームは、卵黄・牛乳・砂糖で作ったアングレーズというソースをバターとあわせたもの。
3種類のバタークリームの中で一番水分量が多くなるので、傷みやすく日持ちもしなくなります。
アングレーズタイプのバタークリームは、作った翌日には食べきるようにした方がいいでしょう。
バタークリームの保存方法のポイント!余ったら冷凍保存も可
バタークリームは冷蔵庫で保存すれば、約5日間ほど保存できます(イタリアンメレンゲタイプのバタークリームの場合)
保存方法のポイントは2つ。
- しっかりラップをして保存すること
- 冷蔵保存したものを再び使う時は、室温でじっくりと戻してから使うこと
それぞれ詳しく見ていきましょう。
しっかりラップをして保存しよう
バタークリームはとても乾燥しやすいもの。
また、冷蔵庫の中はいろいろな食材が入っておりニオイもこもりやすくなっていますよね。
乾燥と嫌なニオイがつくのを防ぐために、バタークリームはタッパーなどの保存容器に入れて、きっちりラップをしてからフタをして保存するのをおすすめします◎
冷蔵保存したものを再び使う時は、室温でじっくりと戻してから使おう
冷蔵庫で保存していたバタークリームは固まって、そのままでは使いにくい状態になっています。
冷蔵庫から出して、デコレーションしやすいクリーム状になるまでじっくり戻してから使ってください。
固い状態のまま混ぜたり、柔らかくなるように電子レンジで加熱するのはやめましょう。
せっかくのバタークリームが分離してしまい。使い物にならなくなってしまいます。
私もやってしまったのですが、一度分離してしまったバタークリームはもとには戻せません。
せっかく作ったバタークリームが無駄になってしまうのは本当に悲しいので、気を付けてくださいね…!
「しばらく使う予定がないなあ」という場合は、バタークリームを冷凍しちゃいましょう。
冷凍すれば約1ヶ月は日持ちしますよ。
冷蔵保存と同じように、しっかりラップをすることが大事。
さらにジッパー付きの袋にいれるといいでしょう。
使うときは、時間をかけて常温に戻してから使ってください。
バタークリームが日持ちする理由まとめ
バタークリームが日持ちする理由と保存方法についてまとめました。
- バタークリームが日持ちするのは、原材料のバターと卵がもともと保存性の高い食品だから
- バタークリームで最も日持ちするのは、メレンゲを使ったイタリアンメレンゲタイプのバタークリーム
- 反対に牛乳が入ったアングレーズタイプのバタークリームは、水分が多く傷みやすいため日持ちしない
- 残ったバタークリームは、きちんとラップをして冷蔵庫で保存する
- しばらく使う予定のないバタークリームは、冷凍庫で保存すれば約1ヶ月はもつ
バタークリームは、冷蔵庫が普及していない時代でも「常温で保存できるお菓子を」という思いから生まれたケーキ。
ケーキなのに常温で保存できるなんて、と初めて聞いたときはびっくりしたことを覚えています。
最近バタークリームのおいしさが見直されていることから、いろいろなお店でバタークリームのお菓子を見かけるようになりました。
私も久しぶりにバタークリームのケーキを食べてみたいと思います^^