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ぜんざいは小豆を砂糖で甘く煮たもの。
地域によってぜんざいの定義が違っていて、関西ではつぶあんの甘い汁にお餅を入れたものですが、関東では汁気のないお餅にあんこをかけたものになります。
定義は違うけれど、ぜんざいは寒い時期に私たちの心と体を温めてくれています^^
そんなぜんざいですが、漢字で『善哉』と書きます。
ぜんざいとよく似たおしるこは『お汁粉』と書き、なんとなくイメージがわきますが、『善哉』って見た目からはイメージできないですよね…。
ぜんざいの名前の由来は何なのでしょうか?
そこで今回は、
- ぜんざいの名前の由来は?
- ぜんざいの発祥は出雲といわれる理由
2つについてまとめました。
ぜんざいの名前の由来は?
ぜんざいの名前について、由来は諸説あると言われています。
仏教用語からつけた説
ぜんざいは漢字で『善哉』と書きます。
善哉という言葉、もとは仏教用語で弟子などを褒める時に使う言葉だそう。
「すばらしい」といった意味もあるのですが、これはぜんざいの材料に関係があります。
ぜんざいの材料のお餅・小豆・砂糖は昔から希少価値が高く、高級な食材でした。
そのため、ぜんざいはめったに食べられないごちそうだったことから、「すばらしい」という意味のある善哉という名前がついたと言われています◎
「すばらしい」という意味の名前がつくなんて、当時ぜんざいが人々の間で話題になったんだろうなあと想像がつきますね^^
一休さんがつけた説
昔話でもおなじみ、一休さんこと一休宗純。
彼が餅入りの小豆汁を食べたときに、あまりのおいしさに感動して「善哉(よきかな)」とつぶやいたことから、一休さんが名前をつけたという説もあります。
「小豆の汁に餅を入れて善哉として食べた」という意味の文章が、室町時代についての文献に書かれていたんだとか。
室町時代にはすでに善哉があったことが分かりますね。
ぜんざいの発祥は出雲といわれる理由
室町時代にはあったとされるぜんざいですが、発祥は島根県の出雲地方と言われています。
出雲地方には、全国から神様が集まってくる『神在祭(かみありさい)』というお祭りがあります。
このお祭りでふるまわれていたのが神在餅(じんざいもち)という、小豆とお餅を一緒に煮たもの。
じんざいという言葉が出雲弁で訛ってぜんざいになり、京都から全国に広がっていったそうです。
これが、ぜんざいが出雲発祥と言われる理由です。
神在祭が行われている、出雲の佐太神社のHPにも
今も宮司宅では家例としてこの日に小豆雑煮を作り、屋敷内の祖霊社、稲荷社、邸内の歳神にお供えいたします。
昔は里人の間でもこの日の朝に餅をつ搗き参拝する慣わしがあり、参拝するものは必ず一重ねのオカガミ(餅)をもって参った後、小豆を入れた雑煮餅を作って家の神棚に供えてから銘々も頂く風習があったようです。
この「神在餅」が転化して「ぜんざい」になったといわれているのです。
神在祭
と記載があります。
また、お正月に食べるお雑煮。
地域によって味付けや具材など特色がありますが、出雲地方のお雑煮は小豆と合わせたものなんですね。
小豆雑煮はまるで見た目がぜんざいそのものですが、出汁で煮ているため甘くないんです。
甘くない小豆ってどんな感じなのか、ちょっと気になりますね!
お餅と小豆との関係が根強いのも、出雲がぜんざい発祥の地とされているからかもしれません。
ぜんざいの名前の由来や発祥の地まとめ
- ぜんざいの名前の由来は2つあって、1つは仏教用語で「すばらしい」を意味する『善哉』からきた説
- もう1つは、一休さんが小豆とお餅を煮たものを初めて食べたときに、あまりのおいしさに「善哉(よきかな)』とつぶやいた説
- 出雲地方のお祭りである神在祭でふるまわれていたのが、小豆とお餅を煮た神在餅(じんざいもち)。ぜんざいの発祥となっていて、じんざいが訛ってぜんざいになったと言われている
善哉という名前はぱっと見ただけではイメージが湧かないかもしれません。
でも、「すばらしい」や「よきかな」という意味があると知ると、昔の人もぜんざいのおいしさに感動したんだなと親近感がわきますね^^
出雲の佐多神社では、今でも神在祭でぜんざいがふるまわれているそう。
ぜんざい発祥の地のぜんざい、ぜひ食べてみたいですね◎