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最近テレビや雑誌などで見聞きする機会が増えたカンノーロという言葉。
イタリアのお菓子ということは分かったけど、同時にカンノーリという言葉もよく見かけることが多くて。
カンノーロとカンリーノの違いは何なのか気になりますが、実はどちらも同じお菓子のこと。
それならどうして2つも名前があるのか知りたいですよね。
そこで今回は、カンノーロとカンリーノの違い、カンノーリの発祥と歴史についてまとめました。
カンノーロとカンノーリの違い
カンノーロとカンリーノはどちらも同じお菓子を差す名前です。
カンノーロとカンノーリの違いは、単数形か複数形かということ!
- カンノーロは単数形(1個のみ)
- カンノーリは複数形(2個以上のときに使う)
基本はカンノーロのはずなんですが、なぜか日本ではカンノーリ(複数形)で呼ぶことが多いようですね。
『カノーリ』と呼ぶことも。
店舗によってカンノーロ・カンノーリ・カノーリと呼び方はさまざまですが、どれも間違いではありません。
名前が違っても「同じお菓子なんだな」と思って大丈夫です^^
カンノーリの発祥と歴史
カンノーリはイタリアのシチリア島発祥のお菓子。
シチリア島には『パスタ・ディ・マンドルラ』や『カッサータ』といった伝統的なお菓子がいろいろあるのですが、カンノーリもそのうちのひとつ。
カンノーリの具材としてピスタチオやオレンジが使われていることが多いのは、シチリア島の名物の食材だから。
カンノーリはシチリア島をまるごと味わうことができるお菓子なんですね。
昔はサトウキビに生地を巻き付けて焼いていた
カンノーリと言う名前は、昔『カンナ』と呼ばれるサトウキビに生地を巻き付けて作っていたことが由来とされています。
今ではステンレス製の筒を使う場所がほとんど。
ですが、イタリアでは家庭内で食べるのであれば未だサトウキビを使っている家庭もあるそうです。
なので、カンノーリはお店や家庭によって太さがさまざま。
指よりも細いサイズもあれば、シチリア島にあるピアーナ・デッリ・アルバネージという地方のカンノーリはなんと拳サイズというから驚きです…!
季節菓子だったカンノーリ
今でこそ季節問わず1年中食べられているカンノーリですが、もともとは謝肉祭を祝って作られた季節菓子でした。
カンノーリは中に羊の乳から作られるリコッタクリームが入っているのが特徴ですが、羊乳は夏より冬のほうが脂肪分が増えてコクやうま味が増すと言われています。
カンノーリの主役ともいえるリコッタクリームが一番おいしい季節に合わせて作られていたのも、カンノーリが季節菓子だった理由のひとつです。
シチリア地方以外では、牛乳の生クリームを使ったりカスタードクリームを使うところもあるそうですが、やはり本場のリコッタクリームを使ったカンノーリを一度は食べてみたいですね^^
生地をサクサクに保つ秘訣
カンノーリはサクサクの生地と中のクリームとの対比が楽しいお菓子です。
揚げたてのサクサクを保つために、本場のお店では注文を受けてからクリームを詰めるのが一般的。
『カンノーロ・エスプレッソ』と呼ばれる製法です。
どうしてもクリームを中に詰めておく必要があるときは、生地の内側にチョコレートをコーティングするそう。
チョコレートのおかげで生地がクリームを吸って湿気てしまうのを防ぐというわけです。
リコッタクリームのさわやかな酸味とチョコレートが合わさってますますおいしそうです^^
カンノーロとカンノーリの違いと歴史まとめ
- カンノーロとカンノーリはどちらも同じお菓子の名前で、違いは単数形か複数形かということ
- カンノーロは複数形、カンノーリは単数形
- カンノーリはイタリアのシチリア島が発祥の伝統的なお菓子
カンノーロとカンノーリ、さらにカノーリ。
いろいろな呼び名がありますが、全て同じお菓子の名前です。
日本ではカンノーリという呼び方が定着していますね。
これからますます人気が出そうなカンノーリ、私も食べたくなってきました^^