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外側のカリっとした食感と中身のもっちりした食感のコントラストが特徴のカヌレ。
市販品を買うのもいいですが、自分で手作りしたカヌレはおいしさもひとしおです。
シンプルな材料で作れるカヌレですが、味・食感ともに満足いくカヌレを作るのは結構大変。
レシピによって味も食感も変わるカヌレだから、ものによってはカヌレの中身が生っぽいと感じる場合も。
マフィンだとふわふわだから生焼けかどうか分かりやすいですが、カヌレだと生焼けの判断が難しい!
そこで今回は、カヌレの中身が生っぽいのは生焼けなのか、カヌレが生焼けだった場合の対処法についてまとめました。
カヌレがふにゃふにゃで中身が生っぽいのは生焼け?
カヌレの中身がなんだかふにゃふにゃしてるし生っぽい。
一見すると生焼けに感じてカヌレ作りに失敗したと思うかもしれませんが、カヌレの中身が生っぽいからといって一丸に生焼けとか言えないんです。
カヌレはサイズがそこまで大きくないのに、しっかりと約1時間ほどオーブンで焼き上げるお菓子。
オーブンの温度管理を失敗していない限り、カヌレが生焼けになることはほぼないといっていいでしょう。
焼きたてのカヌレを食べると生焼けに感じやすい
それなのにカヌレの中身がとろとろだったりふにゃふにゃでどうも生焼けっぽい。
そう感じる人は、もしかしたら焼きたてのカヌレを食べてはいないでしょうか?
カヌレは焼きたてを食べるお菓子ではありません。
カヌレの外側がカリっとした食感なのは焼きたてだからではなく、型にミツロウをぬって焼いているため。
本来のカヌレは焼きたてから時間が経ってもしばらくはカリっとした食感が残っているものです。
しかし、「焼きたてじゃないとカヌレのカリっとした食感がなくなってしまう」と感じて、粗熱が取れたらカヌレを食べてしまう人が中にはいます。
焼きたてのカヌレは中身がまだ落ち着いていなく生地がとろとろで生焼けと勘違いしそうなやわらかさなんです。
オーブンで焼いたお菓子は、焼きたてから冷めることで生地がしまります。
焼きたては生焼けのようでも、時間が経てばもっちりとした弾力のあるカヌレになるはずです。
「カヌレが生っぽい」と感じた場合は、焼きあがってから3~4時間経過してからもう一度食べてみてください。
カヌレは焼き菓子の中では生焼けに近い食感のお菓子
外側カリっと・中身はモチっとした食感がカヌレの特徴ですが、マドレーヌやフィナンシェといった焼き菓子のふわふわの食感を想像して食べるとびっくりするかもしれません。
「生焼けに近い食感がカヌレ」と言い切るのは少し言い過ぎかもしれませんが、カヌレは他の焼き菓子とは食感が違います。
食べるとしっとりモチっとしていて弾力がある食感がカヌレです。
また、カヌレはお店やレシピによって味も食感も大きく変わります。
極限まで中を生っぽく仕上げた「半熟カヌレ」なんてものもあるくらいなので、人によっては「生っぽい」と感じる人がいてもおかしくはないなと思います。
カヌレが生焼けかどうかの判断
カヌレが生焼けかどうか分かりにくい場合は、焼けているかどうか判断しましょう。
- 生地の断面を切ってみて、全体にすが入ったような気泡ができているか
- 生っぽい部分に竹串を刺して何もついてこないか
きちんと焼けているカヌレは、モチっとした部分に竹串を刺しても何もついてきません。
生焼けのカヌレを食べると消化不良を起こして体調を崩すこともあるので、不安な人は食べる前によく確認してくださいね。
カヌレの中身が生っぽいときは焼き直しするべき?
カヌレの中身が生っぽいとき、まずは焼きたてを食べたのであれば3~4時間後に再び食べてみてください。
焼きたては生地が落ち着いていないので中身がとろとろだったりふにゃふにゃだったりします。
生焼けの場合、食べると消化不良を起こすこともあるためそのまま食べるのは止めておきましょう。
焼き直しをするのが一番ではありますが、タイミングによっては焼き直しが難しいことがあります。
焼き直しできるのは、オーブンから出してすぐの状態。
まだ型から外しておらず、オーブン庫内も熱い状態です。
しかし、時間が経った場合の焼き直しは難しいでしょう。
なぜなら、オーブンは中心部から外側にかけて熱を入れるので、時間が経ってカヌレの熱が下がった状態だとなかなか生焼けの部分まで熱が入らないため。
再びオーブンに入れたところで、外側ばかりどんどん加熱されて焦げてしまいます。
では時間が経った生っぽいカヌレはどうしたらいいのか。
一番簡単な方法は電子レンジを使用して加熱する方法です。
耐熱容器にカヌレをのせてふわっとラップをかけて600Wで20~30秒加熱します。
電子レンジは簡単に火を通せますが、加熱しすぎると生地がすぐに固くなってしまいます。
短い時間で少しずつ加熱するのが失敗しないためのコツです。
カヌレ特有のカリっとした食感が失われてしまうのが電子レンジの欠点ですが、電子レンジで加熱したあとオーブントースター軽く焼くとカリっとした食感を戻せますよ。
カヌレづくりのポイント
カヌレづくりのポイントはいくつかありますが、今回は生焼けしないためのポイントに絞って2つ紹介します。
寝かせた生地は常温に戻す
カヌレの生地は、グルテンを落ち着かせて生地の膨らみを抑えるために冷蔵庫で24時間ほど寝かせます。
その後型に流し入れますが、常温に戻してから生地を流し入れましょう。
冷蔵庫で寝かせておいた生地は冷えています。
冷えた状態で型に流し入れて焼いてしまうと、焼いているときに生地内の温度が上がらずに時間通り焼いても生焼けになってしまいます。
生地は型に流し入れる30分ほど前には冷蔵庫から出して常温に戻しておきましょう。
オーブンの温度を計って余熱をしっかりしておく
オーブンの予熱はお菓子作りにおいて非常に重要。
余熱が完了しないまま焼くと、オーブン庫内の温度が設定温度になる前に焼成時間が終わってしまいます。
きちんとオーブンの温度も設定した・時間も守った、なのにカヌレが生っぽくなるのはオーブンがきちんと温まっていなかったことが考えられます。
また、レシピ通りに温度を設定したのに実際のオーブン庫内の温度がそれより低かった、なんてことも珍しくありません。
現に我が家のオーブンは設定温度より実際の庫内温度が低めになるので、いつもレシピにより高めに温度を設定しています。
これをオーブンのクセと言いますが、オーブンのクセを知るためには温度計を使って実際のオーブン庫内の温度を知ることが大事。
実際のオーブンの温度が分かれば、設定温度や時間を変えて調整ができますよ。
生焼けだけでなく焼きすぎも防げるので、お菓子作りやパン作りをするなら温度計は持っておくのをおすすめします!
カヌレの中身が生っぽいのは生焼けの可能性が少なからずある
カヌレの中身は人によっては生っぽいと感じるようなしっとりした食感。
- 寝かせた生地を常温に戻してから型に入れる
- オーブンをしっかりと予熱してある(温度設定にずれがない)
のであれば、基本的にカヌレが生焼けになることはありません。
焼きたてを食べて生っぽいと感じた人は、焼成後3~4時間経ったものを食べてみてくださいね。
それでも、竹串を刺して生地がついてくるようならカヌレは生焼けです。
生焼けのカヌレは食べると消化不良を起こすので、電子レンジで加熱し直してから食べましょう。