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秋の味覚のひとつである梨。
そのまま食べてもおいしいですが、梨によっては甘さが足りないと感じるときも…。
そんなときにおすすめなのが梨を砂糖で煮たコンポート。
ジャムよりも手軽に作れることから手作りで梨のコンポートを楽しむ人も増えています^^
ただ、気になるのは梨のコンポートの日持ち。
ジャムと似たコンポートですが、実は日持ちはあまりせず長期保存には向いていないんです。
今回は、梨のコンポートの日持ちや梨のコンポートをできるだけ長持ちさせる方法についてまとめました。
梨のコンポートの日持ち
梨のコンポートの日持ちはコンポートの糖度によって変わります。
糖度が20%前後の梨のコンポート | 約4~5日 |
糖度が30%以上の梨のコンポート | 約3週間 |
コンポートやジャムなど、果物を砂糖で煮た料理は、砂糖の量が多いほど=糖度が高いほど日持ちするようになります。
これは、糖度が高いと雑菌が繁殖しにくくなるため。
糖度は下記の計算式で求めることができます。
糖度(%)=(梨に含まれる砂糖の質量+加える砂糖の量)÷(梨の重さ+加える砂糖の量)×100
梨の砂糖の質量は個体によっても変わるので、今回は平均的な数字である10%で計算します。
梨の重さを100gと計算すると、糖度30%だと加える砂糖の量は45g、糖度20%前後だと加える砂糖の量は30~35gになります。
砂糖の種類や煮詰め具合によっても変わるので、一丸に『この砂糖の量で糖度はこうなる』とは言い切れないのですが、参考にしたコンポートのレシピを見て糖度を確認してみてくださいね。
同じような果物を砂糖で煮た料理にジャムがありますが、ジャムの糖度は平均して60%前後。
コンポートがいかに糖度が低いか分かりますね。
砂糖の量が少ない分、果物本来の味や食感を生かすことができるのがコンポートの魅力ですが、日持ちはしません。
長期保存のためというよりは、甘くない梨の食べ方・いつもと違った梨の食べ方として梨のコンポートを作ってみるといいと思います。
梨のコンポートを長持ちさせる保存のコツ
ジャムに比べて糖度が低い分、日持ちしないコンポートですが、せっかく作るなら少しでも長く楽しみたいですよね。
そんな人のために、梨のコンポートを長持ちさせる保存のコツを4つ紹介します。
- 砂糖の量を増やすこと
- 白ワインやブランデーを入れること
- 保存容器を煮沸消毒すること
- 梨がシロップに完全に漬かった状態にすること
砂糖の量を増やして煮詰める
コンポートは加える砂糖の量が多くなるほど日持ちするようになります。
果物本来の甘さや食感を生かしたのがコンポートですが、少しでも長持ちさせたいのであれば砂糖の量を増やして煮詰めるようにしましょう。
本来糖度20%前後で作ることの多い梨のコンポートですが、糖度を30%にあげることで約2週間ほど日持ちする期間が延びます。
ただ、砂糖の量を増やしすぎたり煮詰めすぎると、梨の果肉が崩れてコンポートというよりはジャムに近い仕上がりになるので、糖度は40%を超えないようにしてください。
白ワインやブランデーを入れる
コンポートを作るとき、水と一緒にアルコールを入れると殺菌効果が高まり長持ちするようになります。
アルコールは香りがよく梨に合う白ワインやブランデーがおすすめ。
コンポートがワンランクアップした大人の味わいになりますよ◎
注意点は、コンポートの作り方によって煮詰める時間が少ないためアルコール分が残ってしまう可能性もあるということ。
お酒に弱い人や小さい子どもが食べる場合は入れないでおきましょう。
保存容器を煮沸消毒する
できた梨のコンポートをすぐに食べるのであれば普通の器やタッパーでもいいですが、長持ちさせたいのであれば保存容器を煮沸消毒してください。
煮沸消毒の方法はこちら↓
- 鍋にガラス容器とフタを入れてかぶるくらいの水を入れる
- 火にかけて沸騰したらそのまま5分ほど煮る
- 鍋から取り出してそのまま自然乾燥させる
沸騰したところに急に容器を入れると割れてしまうことがあるので、水から煮ていきます。
保存容器は必ず耐熱のガラス製のものを使いましょう。
しっかり乾かすまで時間がかかるので、梨のコンポートを作る前日までに保存容器を煮沸消毒しておくと慌てずに済みますよ◎
梨がシロップに完全に漬かった状態にする
梨のコンポートを保存容器に入れたら、梨は完全にシロップに漬かった状態にしてください。
梨がシロップから出ていると、空気に触れたところから菌が繁殖して傷んでいきます。
容器はたっぷりシロップが入る大きさに余裕のあるものを用意しましょう。
コンポートのシロップはヨーグルトやアイスにかけたり、飲み物で割ったりとそれだけでも十分使えます^^
梨のコンポートは冷凍保存もできる
梨のコンポートは冷凍保存も可能です。
冷凍することで日持ちは3週間。
糖度が20%前後の梨のコンポートを作った際は冷凍しておけば長期間楽しめますね。
- 梨のコンポートはシロップごとジッパーバッグに入れる
- 梨がシロップに漬かった状態で冷凍庫で凍らせる
食べるときは冷蔵庫にうつして自然解凍でOK。
一度解凍したものを再度冷凍するのは、菌が繁殖しやすくなるし味も食感も落ちるのでおすすめできません。
一度に食べる分だけ小分けにして冷凍しましょう。
まとめ:梨のコンポートの日持ちは冷蔵で約4~5日冷凍で約3週間
- 梨のコンポートの日持ちは糖度によって変わる
- 糖度が20%前後の場合は約4~5日、糖度が30%以上の場合は約3週間
- 梨のコンポートはシロップごと冷凍できる
梨本来の甘さや食感を生かして作る梨のコンポート。
糖度によって日持ち期間は変わり、糖度20%前後だと冷蔵庫で4~5日間しか日持ちしません。
長期保存が目的には向かないコンポートですが、甘くない梨の食べ方としては一番おすすめ!
シロップだけでもソースにしたり飲み物で割ったりいろいろ使えるので、いつもの梨の食べ方に飽きたときはぜひコンポートを作ってみてください。