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家庭で揚げ物をした際に大量に残る揚げ油。
そのまま捨てることはできないので、キッチンペーパーを使って油を拭き取る人は多いと思います。
実は、油を吸ったキッチンペーパーは自然発火することもあるんです。
火も消したのに、まさか自然発火なんて怖いですよね。
どういう状況で油を吸ったキッチンペーパーから自然発火が起きるのでしょうか?
そこで今回は、油を吸ったキッチンペーパーが自然発火する状況や時間についてまとめました。
自然発火を防ぐための捨て方もまとめたので要チェックです!
油を吸ったキッチンペーパーの自然発火時間は?
油を吸ったキッチンペーパーの自然発火時間は、約2~10時間後と時間差があります。
【油を吸ったキッチンペーパーをある一定化の条件のもと放置しておいて発火するかどうか】といった実験結果があります(引用:八尾市HP)
実験ではウエスと亜麻仁油を使用していますが、実験から1時間30分後にはウエスの表面温度は100℃近くまで上昇。
さらに30分後には表面温度が300℃近くなり、自然発火が起きました。
自然発火は忘れたころに起きる
油の量やキッチンペーパーの種類・周りの環境などによって自然発火につながる時間が変わるので、一丸に「自然発火時間は〇時間経ってから」とは答えられません。
確かに言えるのは油を吸ったキッチンペーパーの自然発火は忘れたころに起きるということ。
火が消えているからと安心はできないんです。
外出している間に家のごみ箱の中で自然発火が起きてしまうなんて考えただけでゾッとします…。
油を吸ったキッチンペーパーが自然発火する理由
そもそも、なぜ油を吸ったキッチンペーパーで自然発火が起きてしまうのか。
その理由は、油が酸化反応を起こす際に熱を発生するため。
家庭でよく使用されるサラダ油やオリーブ油などは、空気に触れることで酸素と反応し酸化する性質を持っています。
これを酸化反応というのですが、酸化反応が起きた際に少しではありますが熱が発生するんですね。
酸化反応によって生まれた熱はそのまま自然に放出されればいいのですが、キッチンペーパーを重ねていたり他のごみと混ざることで逃げ場を失います。
どんどん熱が蓄積されることで、最初は低温だった熱もだんだん高温になり、やがて発火するというわけです。
実際に、アロマオイルを使用してのマッサージ店で、オイルを拭きとったあとのタオルを洗濯・乾燥後にそのまま置いておいたら自然発火したという事例もいくつかあるほど。
乾燥機によってタオルが高温になっていたこと・タオルが重なっていたことで熱の逃げ場がなかったことが引き金になったのでしょう。
油は洗濯しても完全に除去はできないので、安心できないということ。
「まさかこんなことで」というような理由で火事が起きてしまうなんて怖いですよね><
油を拭いたキッチンペーパーの捨て方と注意点
使用後の油はそのまま排水口に捨てることはできないので、キッチンペーパーで油を拭き取るのは正しい処理の仕方です。
でも、それで火事が起きてしまうのは避けたいですよね。
自然発火を避けるためには、油を拭いたキッチンペーパーは水を染み込ませてから捨てましょう。
油を拭いたキッチンペーパーをビニール袋や空の牛乳パックに入れてから水を染み込ませると、びちゃびちゃになることもありません。
油や水が漏れてこないよう、最後に口をしっかり結んだりガムテープで閉じてください。
また、油は冷めてからキッチンペーパーに吸わせるのも大事です。
熱い油を吸ったキッチンペーパーは温度により自然発火のリスクが上がるので、油の処理は必ず冷めてから。
油を吸わせたキッチンペーパーは水に浸すことを忘れないでくださいね。
キッチンペーパーの代わりに古新聞や古布を使う場合も同様です。
熱がこもらないよう気をつけましょう。
まとめ:油を吸ったキッチンペーパーの自然発火時間は約2~10時間後
- 油を吸ったキッチンペーパーの自然発火時間は約2~10時間後と状況によって変わる
- 油を吸ったキッチンペーパーの自然発火は忘れたころに起こる
- 油を吸ったキッチンペーパーは水を吸わせてから捨てること
火を消した後だからと言って安心できないのが油を吸ったキッチンペーパーの処理。
高温のまま熱がこもる状況にしておくと家庭でも自然発火することは十分にあり得ます。
油を吸ったキッチンペーパーは水を吸わせて温度が上がるのを避けましょう。
油をキッチンペーパーで吸うことは油の処理のひとつ。
正しく処理すれば自然発火することはないので安心してくださいね。