チョコとココアの違いは?栄養やチョコレートパウダーやココアパウダーとの違いも

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チョコとココアはどちらもカカオ豆からできています。

原材料が一緒なので大きく仲間分けすると同じグループになるのですが、チョコとココアには大きな違いがあります。

それは作り方。

チョコとココアは作り方も違えば、含まれる油脂分も変わってくるんです。


今回は、チョコとココアの違いについてまとめました。

チョコとココアの違い

ココアパウダー

チョコとココアはどちらも原材料は同じ、カカオ豆から作られています。

では、チョコとココアの違いは何かというと作り方にあります。

チョコカカオ豆を固形化したカカオマスにココアバターや砂糖を加えて固めたもの
ココアカカオ豆を固形化したカカオマスからココアバターの一部を取り除いて粉末にしたもの

カギとなるのはカカオ豆の油脂分となる【ココアバター】。

ココアバターの量がチョコとココアの違いにもなっているんです。

チョコの作り方

  1. 選別したカカオ豆をローストする
  2. カカオ豆を砕いて種皮を取り除き、カカオニブ(胚乳)を取り出す
  3. カカオニブをペースト状にし(カカオマスにする)、ココアバターや砂糖を加えて混ぜる
  4. チョコレート生地を練り上げて、さらにテンパリング(調温)する
  5. 型に流して冷やし固める

参考:明治

ざっと説明しただけですが、カカオ豆からチョコレートを作るのが大変であることが分かりますね…!

カカオ豆をカカオマスにしたものに、ココアバターや砂糖といった味のベースとなる材料を混ぜていきます。

ここでポイントなのが、カカオマスにもココアバターは含まれているということ。

もともとカカオマスには約55%のココアバターが含まれているのですが、さらにココアバターを加えるので油脂分の含有量が多いのがチョコレートの特徴です。

ココアの作り方

  1. 選別したカカオ豆をローストする
  2. カカオ豆を砕いて種皮を取り除き、カカオニブ(胚乳)を取り出す
  3. カカオニブをペースト状にし(カカオマスにする)、ココアバターを取り除く
  4. ケーキ状になったものを粉末状にする

参考:明治

ココアもカカオ豆が原材料なので、チョコレートと作り方は途中まで同じです。

違いは、カカオマスにした状態からココアバターを取り除くこと。

ココアバターを取り除いたカカオマスの脂肪分は約22%で、ココアはチョコレートに比べてあっさりしていることが分かります。



油脂分であるココアバターを取り除いたカカオマスは、まるでケーキのような形状。

そのケーキ状になったものを粉末にすればココアの完成です。

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チョコとココアの栄養面の違い

ココアパウダー

チョコとココアはどちらもカカオ豆が原料であることから、ポリフェノールや食物繊維、ミネラルが含まれています。


カカオ豆をロースト・砕いてペーストにしたカカオマスを丸ごと使っていることから、コーヒーやお茶に比べてポリフェノールの含有量が多いのが特徴。

カカオポリフェノールという言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?


気になるのは、チョコとココアのどちらがカカオポリフェノールの含有量が多いのかということ。

結論から申し上げますと、チョコとココアの種類によって含有量は変わるので、一丸にどちらがカカオポリフェノールが多いとはいえないんです。

ダークチョコレートはカカオポリフェノールが多い

チョコレート

数あるチョコの中でも、カカオポリフェノールの含有量が多いのはハイカカオチョコレート、いわゆるダークチョコレートと呼ばれているものです。

商品パッケージに【カカオ分〇%】と記載があるものはダークチョコレートと言っていいでしょう。


カカオ分とは、カカオマスとココアバターを足して水分を取り除いたものでカカオ豆由来成分のこと。

【カカオ分〇%】とは、チョコレート全体の中で、カカオ豆由来の成分が合計◯%含まれているということを示しています。


カカオ豆由来成分が多いほどカカオポリフェノールの含有量も増えていきます。

カカオ豆由来成分が『カカオマス由来なのか、ココアバター由来なのか』で味わいは変わります(ココアバターには苦みがないので)。

絶対とは言えませんが、カカオ豆由来成分(カカオ分)が高いほど苦味を増えてくるもの。

カカオポリフェノールを摂ろうとダークチョコレートを買ったけど苦くて食べられない…となるのはもったいないので、苦いのが苦手な人は【カカオ分60%】くらいのチョコレートがおすすめです◎

ココアを選ぶなら純ココアがおすすめ

ココアパウダー

ココアでカカオポリフェノールを摂りたいなら、【純ココア】と表記のあるものを選びましょう。


純ココアとは、公正競争規約により以下の条件を満たしたものにだけ表記が許されている名前。

  • ココアパウダーのココアバターが全重量の22%以上
  • 水分が全重量の7パーセント以下
  • バニラ系の香料以外のものを含まない

参考:森永

私たちが普段よく飲む森永のココアなどは【調整ココア】と呼ばれており、ココアバターの含有量が少なくなっています。

砂糖や粉乳などで調味してるので手間なくおいしいココアが飲めて便利なのですが、カカオポリフェノールを気にするのであれば純ココアを選びましょう。


純ココアは油脂分であるココアバターが多いので、濃厚でコクのあるココアを楽しめます^^

自分で甘さを調整できるのもいいですね◎

チョコパウダーとココアパウダーの違い

チョコパウダー

お店に行くと、たまにココアと並んで【チョコパウダー】という名前の商品が並んでいることがあります。

見た目はココアとそっくりですが、一般的にチョコパウダーと呼ばれているものはチョコレートにココア粉末(ココアパウダー)をブレンドし、粉末状にしたものと言っていいでしょう。

チョコレートパウダーの原材料を見てみると、砂糖の他にカカオマスやココアパウダーという文字があるのが分かります。

カカオマスが入っている分ココアバター(油脂分)の含有量も増えることから、ココアに比べてよりコクのある濃い味わいになるのがチョコパウダーです。

チョコパウダーをお湯で溶かして飲んでみると、ココアパウダーで作ったココアとの味の違いが分かると思います^^

リッチな気分を味わいたいとき、チョコレートパウダーで作ったホットチョコレートはおすすめ♪

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チョコとココアの違いまとめ

  • チョコとココアの違いは作り方
  • チョコはカカオマスにココアバターや砂糖を加えて冷やし固める
  • ココアはカカオマスからココアバターを取り除き粉末状にする
  • ココアバターの含有量が多いため、ココアよりチョコの方がコクがある
  • チョコレートパウダーはチョコにココアパウダーやココアバターを混ぜて粉末状にしたもの

よく似たチョコとココアバターですが、作り方によって油脂分であるココアバターの含有量が変わるので味わいも変わります。

コクのあるのがチョコ、あっさりしているのがココアですが、ココアの中でも純ココアを選べば通常のココアより濃い味わいになりますよ。

カカオ豆の種類によってもチョコやココアの味わいが変わってくるので、『どこ原産のカカオ豆か』に注目して商品を選んでもいいですね◎

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