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スポンジとジャムと表面の粉糖で仕上げたビクトリアケーキ。
生クリームたっぷりのケーキのような華やかさはありませんが、バターの香るスポンジと甘酸っぱいジャムの組み合わせは一度食べたらやみつきになります^^
ただ、日本ではまだなじみがないビクトリアケーキは名前の由来や発祥など分からないことだらけ。
どうしてビクトリアという名前がついたのか気になりますよね。
そこで今回は、ビクトリアケーキの名前の由来や歴史についてまとめました。
ビクトリアケーキの名前の由来は?
ビクトリアケーキの名前の由来は、19世紀のイギリスの女王であるアレクサンドリナ・ビクトリアからきています。
ビクトリア女王は63年もの間イギリス女王の座に在位した、イギリス国民にとってかけがえのない人物。
「大英帝国(イギリス帝国)の母」と呼ばれていることからも、その存在の大きさが分かりますね。
ビクトリアケーキは人物名がついたお菓子。
日本にはなかなか人物名がついたお菓子はありませんが、他にもないか調べたところいくつか発見しました!
シブースト⇒開発したパリの菓子職人の名前
マドレーヌ⇒開発したフランスのメイドの名前
人物名がお菓子の名前になること自体は、実はめずらしいことではないんですね。
しかし、シブーストやマドレーヌと違い、ビクトリアケーキはビクトリア女王が開発したわけではありません。
それなのに、なぜビクトリア女王の名前がつけられたのか。
次の項目ではビクトリアケーキの発祥と歴史について詳しく紹介していきます!
ビクトリアケーキの発祥と歴史
ビクトリアケーキの名前の由来がイギリス女王『アレクサンドリナ・ビクトリア』からきているとおり、ビクトリアケーキの発祥はイギリスです。
ビクトリアケーキが誕生したのは19世紀。
ビクトリア女王の夫であるアルバート公子が亡くなった1861年と言われています。
最愛の家族を亡くしたビクトリア女王は、公務を退くほど悲しみに暮れます。
そんなビクトリア女王を励まそうとたびたび開かれたお茶会で出されたのが、スポンジ生地でジャムをはさんだケーキ。
ビクトリア女王はこのケーキをとても気に入ったんだとか。
このおかげか否か、ビクトリア女王は1886年には再び公務に復帰するまでになりました。
女王を励ましたケーキとして、『ビクトリアケーキ』と名付けられたケーキ。
今でも、イギリス国民のお茶の時間には欠かせないお茶菓子となっています。
ビクトリアケーキの特徴
スポンジでジャムをはさんだだけのシンプルなビクトリアケーキ。
デコレーションケーキ用のスポンジとは違う、ビクトリアケーキならではの特徴が2つあるんです。
- ずっしりと重ための生地に仕上げること
- スポンジを2枚焼き上げてジャムをサンドすること
ずっしりと重ための生地に仕上げる
ビクトリアケーキのスポンジは、ずっしりと重ための食感。
デコレーションケーキに使うスポンジのようなふわふわと軽い食感だと思って食べると、予想外の噛み応えのあるしっかりした生地であることに驚くと思います。
通常、スポンジ生地は卵を湯煎しながら、ミキサーを使い空気を含ませるように泡立てます。
生地がふわふわになるよう、できるだけ粘りのもととなる薄力粉のグルテンが出ないように注意します。
それに比べ、ビクトリアケーキは生地をすり混ぜるようにして、木べらでざっくりと合わせていきます。
イギリス産のグルテンが出やすい薄力粉を使うのもポイントで、結果ずっしりと重たい生地に仕上がるんですね。
スポンジケーキではありますが、食感はパウンドケーキに近いのがビクトリアケーキです◎
スポンジを2枚焼き上げてジャムをサンドする
ビクトリアケーキ発祥の地イギリスでは、ビクトリアケーキを作るときスポンジ生地を2枚焼きます。
一度に2台焼けるほどの大きなオーブンが一般家庭に普及しているのは、お茶の時間を大切にしているイギリスならではといった感じがしますね。
1枚の生地が薄いから、早く焼きあがり冷ます時間も短くて済むこと・焼けた生地をカットしなくていいことがメリット。
また、焼き目の面積が多いから食感もよりカリっとしていそうですよね♪
ただ、2台焼けるほどの広さのオーブンを持ってないし、型もひとつしかない…。
そんなときは、1台の生地を焼いて2枚にカットして使えば問題ありません◎
ジャムだけでなくクリームをサンドするなら、生地をカットしたほうが馴染みがいいなと個人的に思います。
ビクトリアケーキのレシピ
最後にビクトリアケーキのレシピを紹介します。
【バター・薄力粉・ベーキングパウダー・砂糖・卵・ジャム】の6つの材料があれば作れるのがビクトリアケーキ。
材料を順に混ぜていくだけなので、ケーキ作りが苦手な人もぜひチャレンジしてみてくださいね。
ビクトリアケーキの名前の由来や歴史まとめ
- ビクトリアケーキの名前の由来は、19世紀のイギリス女王アレクサンドリナ・ビクトリアから
- ビクトリアケーキの発祥はイギリス
「大英帝国の母」と呼ばれていたビクトリア女王の名前がついたビクトリアケーキ。
偉大な名前にふさわしく、イギリスを代表する国民的なお菓子です。
本場ではスポンジ生地を2枚焼いて作りますが、1台のスポンジを焼いてカットすれば簡単♪
生クリームをサンドしたり、自分流にイギリスの伝統菓子をアレンジして楽しんでくださいね。