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郷土料理のひとつのっぺい汁。
全国各地に伝わっていますが、人によっては馴染みがないという人もいるかもしれません。
具沢山の見た目がけんちん汁とそっくりですが、のっぺい汁とけんちん汁の違いが何なのか気になりますよね。
そこで今回は、のっぺい汁とけんちん汁の違いやそれぞれの発祥や由来についてまとめました。
のっぺい汁とけんちん汁の違い
のっぺい汁とけんちん汁の違いは、中に入れる具材です。
のっぺい汁 | ・鶏肉・根菜・片栗粉 ・お祝いの場では鮭やイクラを入れることも |
けんちん汁 | 野菜・こんにゃく・豆腐など |
のっぺい汁は鶏肉を入れてとろみをつけて仕上げる
のっぺい汁の『のっぺい』とは、とろみのついた濃度のある様子を表しています。
このことからも分かる通り、のっぺい汁は片栗粉でとろみをつけた料理。
冷めにくいので、寒い季節に体を温めるメニューとして重宝されています。
また、具材として動物性のたんぱく質が入ることもけんちん汁の大きな違いです。
日常的に食べる分には鶏肉を入れますが、結婚式などお祝いの場ではイクラが入ることも。
のっぺい汁は全国各地に伝わる料理なので、地域によって具材に差が出るのものっぺい汁ならでは。
新潟県ではゴロッと切った鮭が入っており、食べ応えが満点です。
けんちん汁は肉や魚類は入れないで仕上げる
けんちん汁には、肉類や魚類といった動物性のたんぱく質は入りません。
これは、けんちん汁がもとは精進料理だったという説からきています。
基本的な具材は、たくさんの野菜とこんにゃくや豆腐など。
「これを入れなければいけない」なんて具材はないので、冷蔵庫に残っている野菜で手軽に作れるのがけんちん汁の魅力ですね^^
とろみもつけないので、のっぺい汁よりもあっさりした仕上がりです◎
のっぺい汁とけんちん汁の発祥や由来
ここからは、のっぺい汁とけんちん汁の発祥や由来について詳しく紹介していきます。
のっぺい汁の発祥や由来
のっぺい汁は全国各地に伝わる郷土料理なので、発祥の地がどこかははっきりしていません。
新潟県・佐賀県・熊本県・奈良県などで特によく食べられているのっぺい汁ですが、共通しているのはどれもとろみがついていること。
新潟県では里芋でとろみを、その他の地域では片栗粉でとろみをつけています。
とろみのついた様子を『のっぺ』『のっぺい』と表すことから、のっぺい汁という名前がついたとされています。
けんちん汁の発祥や歴史
けんちん汁の発祥は諸説あります。
ひとつは、中国料理のひとつである『巻繊(けんちん)』が日本に伝わって広まった説。
もうひとつは、神奈川の鎌倉にある建長寺で作られた料理が広まった説です。
けんちん汁が具沢山なのは、お寺で残った野菜くずなどを無駄なく使っていたためとされています。
どちらが先なのかははっきりしていませんが、共通しているのはどちらも精進料理だったということ。
今でこそけんちん汁に豚肉を入れることもありますが、昔は昆布出汁やしいたけ出汁を使い、徹底的に動物性の食品を排除していました。
のっぺい汁の基本の作り方
のっぺい汁の基本の作り方は簡単。
お好みの具材を油で炒めたあと、だし汁にで煮込み、醤油や塩で味を調味するだけ。
鶏肉を入れるなら油で炒めたほうがコクが出ておすすめです^^
以下に紹介するのは、鶏肉を入れないで作るのっぺい汁のレシピ。
一度に煮込むだけなのでより簡単に作れます。
水溶き片栗粉でとろみをつけていますが、なくても里芋のおかげで自然なとろみがつきますよ。
お好みでとろみを調整してくださいね。
まとめ:のっぺい汁とけんちん汁の違いは使用している具材
- のっぺい汁とけんちん汁の違いは使用している具材
- のっぺい汁は鶏肉を入れるが、けんちん汁には動物性のたんぱく質は入れない
- のっぺい汁は片栗粉でとろみをつけるのが特徴
見た目がよく似ているのっぺい汁とけんちん汁。
ですが、もとが精進料理であるけんちん汁は動物性のたんぱく質を入れないのに対し、のっぺい汁は鶏肉や鮭などを入れるのでボリュームがあります。
のっぺいはとろみがついた様子を表す言葉。
冷めにくく寒い季節にはぴったりなのでぜひ作ってみてください。