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フルフルの食感を目指して作った茶碗蒸しが固まらないとショックですよね。
材料自体はシンプルなのに、茶碗蒸しを上手に作るのにはいくつかコツが必要なんです。
もし茶碗蒸しが固まらないときは卵を足してみてください。
茶碗蒸しが固まらない原因が出汁の多さにあれば、卵を加えることで固まる可能性があります◎
今回は、茶碗蒸しが固まらないときの対処法について、また茶碗蒸しが固まらない理由や茶碗蒸しを上手に作るコツもまとめました。
茶碗蒸しが固まらないときの対処法
茶碗蒸しが固まらないときの対処法は全部で3つ。
- 卵を足す
- 舞茸を取り除く
- 火加減を調整して加熱し直す
対処法①卵を足す
茶碗蒸しがシャバシャバで固まる様子がないときは卵を足すことで固まるかもしれません。
- 容器に入った卵液を一度ボウルに出し冷ます(具材はよけておく)
- 溶いた卵を加えて濾す
- 容器に移し入れて具材を戻し、再び加熱する
最初に茶碗蒸しを作るときに卵を2個使ったのであれば、追加で足す溶き卵は1/2個で十分。
あまり入れすぎると茶碗蒸しの黄金比である1:3の比率が崩れてしまいますが、茶碗蒸しは割と弾力のあるものでもおいしいのでそこまで気にしなくてもいいかなと個人的には思います。
卵を足したあとは全体をよく混ぜて必ず濾してくださいね。
なめらかな食感の茶碗蒸しに仕上がりますよ!
対処法②舞茸を取り除く
後ほど詳しく紹介しますが、茶碗蒸しに生の舞茸を入れている場合は一度取り除きましょう。
- 容器に入った卵液を一度ボウルに出し冷ます(具材はよけておく)
- 取り出した舞茸を加熱する
- 舞茸を冷ましている間に卵液は濾しておく
- 舞茸が冷めたら茶碗蒸しの中に卵液と共に戻して再び加熱する
取り除いた舞茸は一度加熱調理します。
冷めたら茶碗蒸しの中に戻し入れて再び加熱してください。
舞茸を加熱して熱々のうちに茶碗蒸しの中に戻すと、その部分だけ茶碗蒸しに火が入ってしまいます。
食感の違いを生まないためにも、舞茸は冷めてから戻してくださいね。
対処法③火加減を調整して加熱し直す
蒸し器の温度を調整することで茶碗蒸しが固まることがあります。
- 蒸し器は蒸気が出てくるまで加熱する
- 茶碗蒸しを入れて強火で3分間蒸す
- 弱火に変えてさらに10分間蒸す
ポイントは、蒸し器をしっかりと温めること。
蒸し器から蒸気が出てくるまで加熱してから茶碗蒸しを入れてください。
茶碗蒸しを入れた後は、最初強火→次弱火と火加減を2段階にすることできちんと固まりつつ、すの入っていないなめらかな茶碗蒸しに仕上げることができます。
茶碗蒸しが固まらない理由
茶碗蒸しが固まらない理由は主に3つあります。
- 卵に対して水分量が多くなっているため
- 生の舞茸を入れているため
- 火加減が弱いため
卵に対して水分量が多くなっているため
卵の加熱すると固まる性質を活かして作られる茶碗蒸しですが、卵1個に対して固められる水分量には限界があります。
茶碗蒸しの卵と出汁(水分)の黄金比は1:3。
卵に対しての水分量がこれ以上多いと茶碗蒸しは固まりません。
意外に盲点なのが、具材の持つ水分です。
具沢山の茶碗蒸しは食べ応えもあっておいしいですが、具材の種類や量が多くなるほど茶碗蒸し全体の水分量も増えてしまいます。
卵と出汁のバランスはちょうどいいのに茶碗蒸しが固まらないときは、具材を入れすぎていないか、事前に具材の水分を拭き取っているかチェックしてみてください!
生の舞茸を入れているため
茶碗蒸しに生の舞茸を具材として入れていると茶碗蒸しは固まりません。
舞茸にはタンパク質分解酵素が含まれています。
肉類をやわらかくするのにタンパク質分解は活躍しますが、卵のタンパク質も分解してしまうんですね。
タンパク質を分解されると卵は固まらなくなってしまいます。
ただ、舞茸の持つタンパク質分解酵素は加熱することで壊れていきます。
事前に舞茸を下茹でしておけば茶碗蒸しに舞茸を入れられるようになりますよ!
火加減が弱いため
茶碗蒸しを蒸すとき、火加減が弱すぎると茶碗蒸しが固まりません。
茶碗蒸しでよくある失敗がすが入ること。
見た目だけでなく食感も悪くなるすは可能な限り避けたいですよね。
しかし、すを恐れるあまり火加減が弱すぎると今度は茶碗蒸しが固まらなくなってしまうんです。
卵が固まり始める温度は70℃なので、茶碗蒸しの加熱温度は70~80℃をキープしましょう。
茶碗蒸しを上手に作るコツ
家庭でお店のようなフルフルの茶碗蒸しが作れたらいいですよね!
ここからは茶碗蒸しを上手に作るコツを3つ紹介します!
- 卵は計量すること
- 塩で味付けすること
- 出汁の出る具材を厳選して入れること
コツ①卵は計量すること
茶碗蒸しを作るときは毎回卵を計量しましょう。
というのも卵は個体差が大きく、同じレシピで茶碗蒸しを作っても卵の大きさで出汁との比率が変わってしまうからです。
レシピに【卵(Lサイズ):2個】と記載されていても、まず卵の容量を計ることが大切!
計量カップに卵を割り入れたら、卵の容量を覚えておき別の容器に移し替えます。
その後、卵の容量に対して出汁が1:3になるように出汁を計量すれば、黄金比率が崩れることがありません。
コツ②塩で味付けすること
茶碗蒸しの味付けは塩でしましょう。
レシピによっては醤油やみりん、酒を入れるものもありますが、液体の調味料で味付けすると卵と出汁の比率が変わってしまうからです。
茶碗蒸しが固まらないなんてことにならないようにも、塩だけで味付けするほうが失敗しにくくおすすめ^^
出汁をしっかりとっていれば味付けが塩だけでも十分満足できます!
物足りなさを感じるのであれば、次のコツを実践してみてください!
コツ③出汁の出る具材を厳選して入れること
茶碗蒸しには出汁の出る具材を厳選して入れましょう。
- 鶏もも
- かまぼこ
- 椎茸などきのこ類
- カニカマ
- 海老
などがうま味が強く茶碗蒸しにはぴったりです。
なかなか頻繁には作れないんですが、牡蛎を茶碗蒸しに入れると絶品です…!
ただ、いくら出汁が出るからって具材をいくつも入れすぎるのはNG!
水分が出てきて茶碗蒸しが固まらない理由になってしまいます。
茶碗蒸しに入れる具材は卵液に対して1/5ほどにとどめておきましょう。
茶碗蒸しが固まらなかったときのリメイクレシピ
茶碗蒸しの状態によっては対処しても中途半端に固まったり、もしくは全く固まらないことも…。
そんなときは茶碗蒸しを他の料理にリメイクしちゃいましょう!
2つのリメイクレシピはどれも簡単に作れるものを集めたので、ぜひ試してみてくださいね^^
だし巻き卵にリメイク
- 固まらない茶碗蒸しをボウルにあける
- 卵を1個加えてよく溶く
- 卵焼きを焼く要領で焼いていく
固まらない茶碗蒸しは卵を追加してだし巻き卵リメイクしましょう。
シャバシャバの状態からとろみが強くなるまで卵を追加してよく溶いてください。
直火で火入れしていくから固まりやすいですよ◎
卵雑炊にリメイク
- ご飯は流水で洗ってザルにあげておく
- 鍋に固まらない茶碗蒸しと①のご飯を入れて火にかける
- 5分ほど煮たら火を止める
固まらない茶碗蒸しの水分を活かして卵雑炊にリメイクしましょう。
ご飯はあらかじめ流水で洗って粘りを取っておくことでサラサラと食べやすい雑炊になります。
ご飯が入る分味が薄くなるので、好みで薄口醤油を足して調味してくださいね。
茶碗蒸しが固まらない対処法まとめ
茶碗蒸しが固まらないときの対処法をまとめました。
卵を足す・舞茸を取り除く・火加減を調整して加熱し直すことで茶碗蒸しは固まることもあります。
茶碗蒸しが固まらない理由は何なのか、よく見極めて対処法を試してください。
固まらない茶碗蒸しはリメイクすれば最後までおいしく食べられますよ^^