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チョロギの名前は知らなくても「おせち料理に入っている赤いもの」と聞くと「チョロギってあの気持ち悪いやつか」と分かる人は多いのではないでしょうか。
独特で個性的な見た目のチョロギですが、そもそも何からできているのか、野菜なのか生き物なのか。
その正体は分からないことだらけですよね。
そこで今回は、「チョロギって気持ち悪い」と感じている人に向けて、チョロギの正体や食べ方をまとめました。
チョロギって気持ち悪いけど正体はなに?
チョロギの正体はシソ科の植物。
食用として根っこの茎の部分がよく使われています。
チョロギが気持ち悪いと思われているのは、個性的で独特なその見た目。
石蚕(いさご)という幼虫に似ていることから【草石蚕(くさいさご)】という別名があるくらい、一見ぎょっとするような見た目ですよね。
私も初めてチョロギを見たときは虫かと思いました^^;
関西の人はチョロギを知らない?
チョロギが最もよく食べられるのはお正月。
おせち料理のひとつとしてチョロギが出されるのですが、実はこれって関東より北の地域だけの風習なんだそうです。
チョロギはもともと、岩手県を中心とした東北地方で栽培が盛んなことも関係しているのでしょう。
北陸生まれ関西育ちの私は食べたことがありません…。
ただ、最近では京都府や岡山県でもチョロギの栽培が増えてきており、関西でも徐々に知名度が上がってきているようです。
年末年始にはチョロギがスーパーに並んでいないかチェックしてみますね!
日本だけでなく世界各国で食べられている
日本では一部の地域でしか食べられていないチョロギですが、実日本以外の国でもよく食べられているんです。
特にチョロギを頻繁に食べている国がフランス。
クリーム煮やサラダ・スープなど、さまざまな調理法があることからも、フランスの人達がチョロギを楽しんでいるのが分かります。
チョロギは熱を通すとホクホクの食感になるため、アメリカではじゃがいもの代わりにフライにして味わうのが定番なんだとか。
日本ではあまり出回っていないため使い道が限られているチョロギ。
生産量が増えていろいろな料理で食べられるようになることを期待しています!
チョロギがおせち料理に入ってる理由
チョロギがおせちに入っているのは、ずばり縁起がいい食べ物だからです。
【長老喜】
これはチョロギを漢字で書いたもの。
長生きを喜ぶなんてまさに縁起がいい言葉で、おめでたい新年を彩る料理としてぴったりですよね^^
黒豆とセットになっている理由
おせち料理の重箱は段によってだいたいの料理の場所が決まっていますが、チョロギは黒豆の隣が指定席となっていることが多いです。
その理由は、黒豆に込められた『まめに働けますように』という願いに関係しています。
黒豆の隣に『長生きする』という願いを込められたチョレギを置くことで、『長生きしてまめに(長く)働けますように』と願いがパワーアップさせているんですね。
おせち料理に込める願いが強すぎるような気もしますが、せっかくの新年なのでドンと縁起をかつぐのもいいかもしれません^^
チョロギは赤く染めてよりおめでたく
チョロギの本来の色は白。
おせちに入っているチョロギは赤くなっているものが多いから「もともとは白色だったんだ!」と驚く人もいるかもしれません。
おせちに入っているチョロギは梅酢やシソ酢で調味されることで、赤くなっています。
赤色は【魔よけの色】として昔からおめでたい場に使われてきました。
チョロギも赤く染めることで、お祝いの場を盛り上げる料理になっているというわけです。
チョロギの食べ方
チョロギは加熱しないで生のままでも食べられます。
そのまま食べるとカリっとした食感とピリッとした生姜のような辛味が感じられます。
ただ、そのままがおいしいかというとそんなことはなく、基本的には梅酢やシソ酢など酢漬けにして食べることが多いです。
定番の食べ方意外だと、加熱して食べるのがおすすめ。
衣をつけて揚げるだけの天ぷらは意外に簡単に作れます。
ホクホクの食感が楽しめてお酒のおつまみにぴったりですね^^
大ぶりの身を生かして炊き込みご飯にしても。
見た目が気になるときはチョロギを一口大にカットすると食べやすくなりますよ。
まとめ:チョロギは見た目が気持ち悪いけど縁起が良い食べ物
漢字で【長老喜】と書くチョロギは、縁起がよくおめでたい食材としておせち料理によく使われています。
シソ科の植物の根っこで、酢漬けにしてカリっとした食感を味わうのが定番の食べ方。
加熱してもホクホクの食感を楽しめますよ^^
チョロギを気持ち悪いと感じている人も、一度食べると魅力にハマるかもしれません。
なかなか手に入りにくいので、チョロギを見かけたら手に入れるのがおすすめです!