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クッキーは少ない材料で作ることができるので、初めてのお菓子作りにはぴったり。
型抜きやデコレーションの作業も楽しいので、親子で楽しむ人も多いのではないでしょうか。
割と簡単な作業が多い中、クッキー作りで大変なことといえば、バターをクリーム状にすることかなと思います。
固いバターをなめらかなにするのって結構重労働なんですよね^^;
クッキー作りでバターをクリーム状にするのはなぜでしょうか?
「生地となじませるなら溶かしバターでもいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、クッキーを作る上でバターをクリーム状にするのはきちんと理由があるんです!
そこで今回は
- クッキーを作るときバターをクリーム状にする理由は?
- クッキーを作るときバターをクリーム状しないとどうなる?
- 固いバターを簡単にクリーム状にする方法
3つについてまとめました。
クッキーを作るときバターをクリーム状にする理由は?
クッキーを作るときにバターをクリーム状にする理由は、「サクサクとした食感を生み出すため」です。
クッキーの一般的なレシピでは
- 薄力粉
- 砂糖
- バター
- 卵
を使います。
お菓子作りに欠かせない薄力粉にも、少な目ではありますがグルテンが含まれています。
グルテンとは「小麦粉に含まれるたんぱく質と水分が結びついてできるもの」で、生地を練れば練るほど、グルテンは形成されて弾力と粘り気のある生地になります。
パンを作るときに「生地をよく練る」必要があるのは、グルテンを多く形成して弾力のあるパンにするためなんですね。
しかしクッキーの場合はどうでしょう。
好みの差はあれど、クッキーの魅力はサクサクとした食感ではないでしょうか。
クリーム状になったバターには、生地中にまんべんなく散らばる性質があります。
まんべんなく行きわたったクリーム状のバターが、グルテンの形成を抑えてくれるので、クッキーはサクサクとした食感になるんですね。
このバターの性質を「ショートニング性」といいます。
ショートニング性を生かしたお菓子はクッキーの他にタルト生地なども。
どちらもサクサクとした食感が大事ですよね。
サクサクとした食感を生み出すために、バターをクリーム状にする必要があるというわけです!
クッキーを作るときバターをクリーム状しないとどうなる?
バターをクリーム状にしないとクッキーはどうなるのでしょうか?
バターの状態別にまとめました。
- 溶かしバターで作った場合
- 冷えたままのバターで作った場合
それぞれ詳しく見ていきましょう。
溶かしバターで作った場合
溶かしバターで作った場合どうなるかというと…
- 卵と混ぜるときに分離しやすくなる
- 生地がまとまりにくくなる
- 焼きあがったときにサクサク感は少なく、固い食感になる
以上のことが考えられます。
溶かしバター=液状になったバターには、ショートニング性はありません。
溶かしバターでもクッキーは作ることはできますが、食べたときの食感は固くおせんべいのような感じになるかも…。
私もつい横着して溶かしバターでクッキーを作ることが多いのですが、仕上がりが本当に固いんですよね^^;
「手作りクッキーはこんなもんかな…」と思っていましたが、手抜きをすることで固くなる理由に当てはまっていました。
溶かしバターはマドレーヌやフィナンシェなど、生地をしっとりさせたいお菓子に使うのがおすすめです。
冷えたままのバターで作った場合
冷えた固まりのままのバターで作った場合どうなるかというと、意外にもサクサクとしたクッキーを作ることができるんです!
この場合、手やゴムベラで作るのは難しいのでフードプロセッサーを使います。
- 粉をふるう代わりに、薄力粉と砂糖といった粉類(ココアクッキーの場合はココアも)をフードプロセッサーに入れて、10秒ほど回す
- 冷やして固くなっているバターを2センチ角にカットして入れて、粉類と混ざるまでフードプロセッサーを回す
- 卵を入れて、ぽろぽろとした状態になるまでフードプロセッサーを回す
あとは一般的なクッキーのレシピと一緒で、冷蔵庫で寝かせたあと型抜きなどすればOKです。
実は固形のバターにもショートニング性はあるので、フードプロセッサーを使ったこの作り方でもクッキーはサクサクとした食感になるんですね。
溶かしバターを作る手間もないので、フードプロセッサーを持っている方はぜひこの作り方を試してみてください!
固いバターを簡単にクリーム状にする方法
フードプロセッサーがない場合でもサクサクのクッキーを作るために、大事なバターをクリーム状にする作業。
固形のバターを「押したときに指がすっと入る」くらいのやわらかさにするための方法は、バターを室温に戻すことです。
夏場なら30分~1時間、冬場なら2時間ほど冷蔵庫から出して置いておきます。
早く溶かしたいからと湯煎やレンジにかけるのはNG。
あっという間に溶かしバターになってしまいます。
急ぎのときなど、なるべく早くやわらかくしたい!という人は
- バターを薄くスライスして置いておく
- 電子レンジ200wで5秒ずつ温めて様子をみる
以上のことを試してみてください。
バターは混ぜていくうちにやわらかくなっていきますので、電子レンジで温める場合は「まだちょっと固いかな?」くらいで止めておくのがポイントです。
やわらかくなったバターをゴムベラなどでよく混ぜてください。
このとき、混ぜ方によっても生地の仕上がりが変わってきます。
- 空気を含ませるようにバターを混ぜる⇒ふんわりとした軽い食感の生地になる
- 空気が入らないようにバターをすり混ぜる⇒サクサクとした食感の生地になる(クッキーの場合はこちら)
作りたいお菓子によって、混ぜ方を変えてみてくださいね!
クッキーを作るときバターをクリーム状にする理由まとめ
クッキーを作るときにバターをクリーム状にする理由についてまとめました。
- クッキーを作るときにバターをクリーム状にするのは、サクサクのクッキーを作るため
- 溶かしバターで作るとサクサクとした食感はなく、固い生地になってしまう
- 固形のバターにもクッキーをサクサクにする「ショートニング性」はあるので、フードプロセッサーを使えばバターをクリーム状にしなくても、サクサクのクッキーを作ることができる
- 固いバターをやわらかくするためには、バターをスライスした状態で室温に置くといい。急ぎの場合は200Wの低い温度で少しずつバターを温めて様子を見る
バターをクリーム状にする作業はクッキー作りの上で大変な作業です。
しかしここを乗り越えればおいしいクッキーができるまであと少し。
事前にバターを室温に戻しておけば、クリーム状にするのも簡単です。
ぜひおいしいサクサクのクッキーを作ってみてくださいね!