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土用の丑の日を簡単に説明すると、季節の変わり目のこと。
なんだか夏のイメージがある土用の丑の日ですが、実は四季の中で訪れる土用の中の1日を指すんですね。
土用は年に72日間もあり、その中で立秋前に当たる7~8月の丑の日(昔の日にちの数え方)を一般的に「土用の丑の日」と呼んでいます。
土用の丑の日で有名な風習といえば「うなぎを食べる」こと。
うなぎは高くて普段なかなか食べる機会がありませんが、土用の丑の日だけは奮発してうなぎを買っています^^
実はうなぎを食べること以外にも、土用の丑の日には風習や言い伝えが多くあるんです。
そのうちの1つが「土用の丑の日には土いじりしてはいけない」というもの。
なぜ土いじりをしてはいけないのか、もし土用の丑の日に土いじりしてしまったらどうしたらいいのか気になりますよね。
そこで今回は
- 土用の丑の日に土いじりをしてはいけない理由
- 土用の丑の日に土いじりをしてしまった場合はどうなる?
2つについてまとめました。
土用の丑の日に土いじりをしてはいけない理由
土用の丑の日に土いじりをしてはいけない理由は、「土用の期間は神様が土を支配している期間だから」です。
「陰陽道」という日本で発展した天文や暦・呪術や占星などの占いの教えがあるのですが、陰陽道の中にも独自に神様が発展しているとされてきました。
陰陽道の神様の一人に「土公神(どくしん・どくじん)」という土の神様がいます。
土用の期間は「土公神様」が土を支配していて土の気が盛んになる期間だから、土をさわったりいじったりしてはいけないよということです。
なので正確には土用の丑の日だけでなく、土用の期間は全て土いじりをするのは避けたほうがいいということ。
現代でも建築の仕事をしている人は、土用の期間は土を掘り返すことを避けているようです。
昔からの言い伝えではありますが、どんなものにも神様が宿っていると考えるのは日本人らしいなと思いました。
八百万の神様がいると言われている日本。
全てを信仰する必要はないかもしれませんが、神様がいると信じて感謝して行動することは大事なことではないでしょうか。
土用の間日には土いじりをしてもいい!
土用の期間は土いじりをしてはいけない理由は分かりましたが、土用は年に72日間もあります。
これだけの期間つちいじりや農作業、建築の仕事ができないというのは少し困りますよね。
でも大丈夫、土用の期間には間日と呼ばれるものがあります。
間日の間は土公神様も地上を離れて天上に行くとされているので、神様がいない間は土いじりをしても問題ないとされているんですね◎
土用は年に72日間あると言いましたが、四季に合わせて18日間ずつに分かれます。
四季ごとの間日をまとめました。
- 春の土用の間日⇒巳・午・酉の日
- 夏の土用の間日⇒卯・辰・申の日
- 秋の土用の間日⇒未・酉・亥の日
- 冬の土用の間日⇒卯・巳・寅の日
具体的な日程はその年によって変わります。
カレンダーで確認してみてくださいね◎
土用の丑の日に土いじりをしてしまった場合はどうなる?
私は土用の丑の日に土いじりをしてはいけないということを知りませんでしたし、土用の丑の日が休日だと日課としてガーデニングをしている方もいると思います。
うっかり土用の丑の日に土いじりをしてしまった場合はどうなるのでしょうか。
私は風習を守らなかったからといって不幸になることはないと考えています。
土用の丑の日に土いじりをしてしまったから、事故や病気にあったなんてことは聞いたことがありません。
だからむやみに恐れたり怖がる必要はありません◎
私の個人的な考えになるのですが「今日は土用の日だから土いじりはやめておこう」と思うのは、土の神様がいると考えてのことですよね。
そんな風に身近なところに神様がいると考えることは、自然に周りの環境や人や物へ感謝することに繋がるのかなと思います。
大事なことはそうやって感謝して考えること。
昔からの言い伝えは、毎日忙しく生活する私たちに「ふと立ち止まって考える機会を与えてくれるもの」ではないでしょうか。
もしどうしても気になる人は「土の神様、ごめんなさい」とお詫びの気持ちを伝えればいいと思います。
わざと神様を怒らせるような行動を取るのは問題ですが、大半は悪気があってしたことではないですよね。
きちんと謝れば神様も怒ることはないはずです。
土用の丑の日に土いじりをしてはいけない理由まとめ
土用の丑の日に土いじりをしてはいけない理由をまとめました。
- 土用の丑の日に土いじりをしてはいけないのは、土の神様「土公神様」が土を支配していて土の気が盛んになる期間だから
- 土用の日全般土いじりは避けたほうがいいが、土用の中の間日とされる期間は土いじりをしても問題ない
- 土用の丑の日に土いじりをしたからといって不幸になるわけではないが、身の回りには神様がいることをわすれず感謝の気持ちを持つことが大事
日本にはたくさんの言い伝えや風習がありますが、むやみに恐れていてはもったいないですよね。
なぜその風習が言われるようになったのか知ることが大事なのではないでしょうか。
せっかくの機会なので、私も土用の丑の日家族で風習について話し合ってみようと思います^^