この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
卵焼きに目玉焼き、お菓子作りなど毎日のように卵を使っています。
特にこだわりはないので、そのときにスーパーで見かけた卵を買っているのですが、卵の黄身の色に違いがあることに気付いたんですね。
色が濃いオレンジのようなものもあれば、薄い黄色のものもあって。
卵の黄身の色は何で決まるのか、よく考えたら不思議です。
なんとなく高級な卵は黄身の色が濃い気がするんですが…。
そこで今回は、卵の黄身の色は何で決まるのか、色によって差はあるのかどうかについて調べました!
卵の黄身の色は何で決まる?
結論から申し上げますと、卵の黄身の色はニワトリが食べている餌で決まります。
卵の黄身の色は、『カロテノイド』と呼ばれる色素でできているのですが、この色素はニワトリの体内では生成できません。
ニワトリの餌にカロテノイドを多く含むパプリカなどを多く混ぜて、黄身の色を調整しているんです。
本来の黄身の色は薄い黄色
ニワトリの餌の主となるものはとうもろこし。
とうもろこしは生のままだと薄い黄色(加熱して鮮やかな黄色になる)なので、自然な黄身の色という意味では薄い黄色が本来の色になるのです。
ニワトリ業者によっては、餌にパプリカやマリーゴールドなどカロテノイドの色素を持つ食べ物や植物を混ぜます。
そうすると黄身はオレンジがかったような濃い黄色になるのですが、これは私たちが『色の濃いもの=おいしい』というイメージを持つからなんだとか。
『おいしい卵と思ってもらえるように』意図して餌にカロテノイドを含む食べ物を混ぜているというわけです。
黄身が白い卵がある!
日本の食料自給率を揚げるために開発された卵があります。
それが黄身が白い卵『ホワイトたまご』です。
ホワイトたまごはニワトリの餌をお米に変えて作られています。
これは、ニワトリの主な餌になっているとうもろこしが90%輸入に頼っているということから、それなら消費量が減少している日本のお米で安心な卵を作ったらいいのでは?という試みから生まれたもの。
普通の卵に比べて、脂質やエネルギーが低いことからヘルシーな卵として注目を浴びています。
「卵の黄身は黄色」という価値観が普通だったので、このホワイトたまごは生産者は増えているものの、まだあまりスーパーには流通していないよう。
調べると、洋食屋やパティスリーなどで使われていることが多いんだとか。
普通の卵でケーキやパンを焼くとどうしても黄身の色が出てしまうので、真っ白なスイーツを作るのにこのホワイトたまごが重宝しそうですね^^
卵の黄身の色が違うと味や栄養に差が出る?
ホワイトたまごはお米を餌にして作られているので、普通の卵に比べて脂質やエネルギーが低く、味もあっさりめなんだとか。
しかし、トウモロコシを主な餌として作られている卵に関しては、黄身の色の違いで味や栄養価にほとんど違いはありません。
なんとなく『黄身の色が濃いと高級そう』なんてイメージがありますが、黄身の色は餌にカロテノイド色素を加えているかどうかの違い。
卵の値段は、徹底した餌やニワトリの飼育管理によるもの。
黄身の色だけで卵の高級さは比べられません。
まとめ:卵の黄身の色は餌で決まる
- 卵の黄身の色はニワトリが食べている餌で決まる
- トウモロコシを主な餌にしているニワトリの卵の黄身の色は自然な薄い黄色
- パプリカやマリーゴールドなど、カロテノイド色素を多く含む食べ物を餌に加えると、黄身の色が濃いオレンジになる
- 黄身の色で味や栄養価に差は出ない
- 最近では、主な餌をお米に置き換えて作る黄身まで白いホワイトたまごもある
卵の黄身の色はニワトリにカロテノイド色素を多く与えているかどうか。
私たち日本人は「色の濃いもの=おいしい」というイメージを持っていることから、よく売れるように餌にパプリカなどが加えられるようになったんです。
反対にヨーロッパでは黄身の色が薄い卵のほうが好まれているそうですから、好みの違いはおもしろいですよね^^