寒天とゼラチンの違いは?成分や使い分け方も紹介

寒天とゼラチンの違い

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

スポンサーリンク

寒天とゼラチンは、どちらも食べ物を固める働きをもつ凝固剤の仲間。

役割だけ見ると同じですが、寒天とゼラチンは成分や食感にいたるまで全く違う食材です。

寒天とゼラチンの違いを知っておくとお菓子作りや料理が今よりもっとはかどりますよ!

今回は、寒天とゼラチンの違いについてまとめました。

寒天とゼラチンの違い4つ

寒天とゼラチンの違い

寒天とゼラチンの違いについて

  1. 食感
  2. 固まり始める温度
  3. 一度固まったものが溶ける温度
  4. 透明感

上記4つについて比べてみました。

食感

寒天口の中でほろっとくずれる食感で、弾力性はない
ゼラチン口どけの良いプルプルとしたやわらかい食感で、粘り気が強い

寒天とゼラチンの一番の違いは、食べたときの食感。

寒天は歯で噛み切れるしっかりした歯ごたえが特徴です。

弾力性がないので、口の中でほろっと崩れるあっさりとした食感。



ゼラチンは粘り気が強く、スプーンを差し込んだ時に跳ね返すような弾力性があります。

寒天に比べてプルプルとした食感は、舌の上ですっと溶けるのが特徴です。


私はどちらも好きですが、フルーツを合わせるならゼラチン、あんこを合わせるなら寒天を使ったものが好きです^^

固まり始める温度

寒天65℃以下(常温で固まる)
ゼラチン15~20℃

寒天とゼラチンは、溶かしたものが固まり始める温度でも違いが。

ゼラチンは低い温度でないと固まらないので、溶かした後は必ず冷蔵庫に入れなければなりません。

反対に、寒天が固まり始めるのは65℃以下の高い温度。

常温でも固まり始めるので、寒天と何かを合わせるときは冷めないうちに手早く作業する必要があります。

一度固まったものが溶ける温度

寒天70℃以上(常温で持ち運びできる )
ゼラチン25℃以上(常温で溶ける)

寒天は熱に強いので、一度固めてしまうと70℃以上の高温にならないと溶けることはありません。

ですので、常温でも持ち運びができます。

常温で何日も置いておく必要がある琥珀糖は、寒天の溶けない性質を生かして作られています。


ゼラチンのふるふるとしたやわらかさは熱に弱いです。

一度固めたとしても25度以上になるとドロドロに溶けだしてしまうので、ゼラチンで作ったお菓子は要冷蔵だと思っておいてください。

透明感

寒天白濁しており透明感はない
ゼラチン少し黄味がかった透明感

フルーツゼリーなど透明感をお菓子に出したいのであれば、ゼラチンを使うのがおすすめ。

寒天は白濁した色合いなので、フルーツゼリーを作ったとしても透明感はありません。


ちなみに、寒天は砂糖濃度が濃くなるほど透明感が増します。

少しでも寒天で透明感を出したいのであれば、砂糖の量を多くするといいでしょう。

スポンサーリンク

寒天とゼラチンそれぞれの成分

粉寒天

寒天とゼラチンは違いが多くあります。

これも、原材料が違うから。

寒天テングサやオゴノリといった海藻から抽出した成分・食物繊維
ゼラチン牛や豚といった動物のコラーゲン・たんぱく質

寒天の原料はテングサやオゴノリといった海藻類です。

海藻類が原料なだけあって、寒天は食物繊維が豊富。

加えてカロリーも低いのでダイエットやお通じ改善のために寒天を食生活に取り入れる人は多いです。

お米を炊くときに加える寒天なんてものもあるんですよ^^

ゼラチンの原料は、牛や豚といった動物のコラーゲン。

その名の通りコラーゲンが豊富なので、美容目的でコラーゲンを摂取するために、料理作りに顆粒ゼラチンを使う使用方法も人気があります。

鍋に顆粒ゼラチンをそのまま加えて作る『コラーゲン鍋』は有名ですよね◎

寒天とゼラチンの使い分け方

寒天とゼラチンの使い分け
寒天常温で持ち運びしたいお菓子に使う
ゼラチン生クリームの起泡性を生かしたいお菓子に使う

寒天とゼラチンは、どちらもジュースを固めてゼリーにするのが得意。

好みの食感によって寒天とゼラチンを使い分けるといいでしょう。


寒天とゼラチンはお互いに代用することもできますが、ムースやババロアだけはゼラチンでないとうまく作ることができません。

その理由は、寒天とゼラチンの固まり始める温度の違い。

上記でもお話ししましたが、寒天はゼラチンより高い温度で固まり始めます。

また、ムースやババロアを作るときには生クリームを泡立てますが、泡立てた生クリームは低い温度でないと泡がダレてしまいます。

高い温度で固まり始めてしまう寒天と低い温度でないと保てないクリームでは相性が悪く、うまく作ることは難しいんですね。

ムースやババロアを作るときはゼラチンを使うようにしましょう。

一方、寒天の強みは常温でも持ち運びできること。

ゼラチンは気温が高いとすぐに溶けてしまうので、夏場は寒天を使っておやつを作るのがおすすめです^^

スポンサーリンク

寒天とゼラチンの違いまとめ

寒天とゼラチンの違いをまとめました。

  • 寒天はほろっと崩れるような食感で、常温で固まり溶けにくいので持ち運びに便利
  • ゼラチンはぷるぷるとした弾力のある食感で、熱に弱く固めるときは冷蔵庫にいれる必要がある

それぞれ違った特徴を持つ寒天とゼラチンですが、実は混ぜて使うこともできるんです◎

寒天とゼラチンのいいとこどりについて、詳しくはこちらの記事を参考にしてくださいね^^

関連記事:ゼラチンと寒天を混ぜるのはあり?分量や注意点についても

テキストのコピーはできません。