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春の訪れを告げるふきのとう。
おいしい食べ方はいろいろありますが、その中でもふき味噌はご飯との相性抜群。
多めに作って常備しておくという人も多いと思います◎
そんなふき味噌ですが、一部では食中毒になるなんて声も。
なぜそんな声があるのか、食べるときに何か注意点があるなら知りたいですよね。
そこで今回は、ふき味噌で食中毒になるということについて徹底調査!
また、ふき味噌を食べるときの注意点やおすすめの食べ方もまとめたので、ぜひチェックしてくださいね。
ふき味噌で食中毒になる?
結論から申し上げますと、ふき味噌で食中毒になることもあります。
ですが、可能性としてはそこまで高くなく、食べすぎなければ問題はありません。
また、ふき味噌を作るときあく抜きをしていれば、さらに食中毒の可能性は低くなります。
ふき味噌の食中毒の原因はピロリジジンアルカロイド
ふき味噌で食中毒になると言われている原因は、ふきのとうに含まれる「ピロリジジンアルカロイド」という天然毒素にあります。
ピロリジジンアルカロイドは、植物が害虫といった外敵から身を守るために自然に作り上げた毒素。
ふきのとうだけでなく、ふきにも多く含まれています。
海外では、ピロリジジンアルカロイドを含む食べ物を大量あるいは長期間食べ続けることによる人への健康被害も報告されています(参考:農林水産省)。
ピロリジジンアルカロイドはあく抜きをすることで減らせる
海外では健康被害が報告されているピロリジジンアルカロイドですが、実は日本ではこれまでにピロリジジンアルカロイドによる被害の報告はありません。
春になるとスーパーにはふきのとうがたくさん並びますし、お店でも食べる機会が増えますよね。
なのになぜ、日本ではこれまでにピロリジジンアルカロイドの健康被害が出ていないのか。
その秘密はあく抜きにあります。
ふきのとうに含まれるピロリジジンアルカロイドは、あく抜きをすることによって最大60%減らせるんです(参考:農林水産省)。
ふきのとうは昔から日本にある食材。
日本人には、ふきのとうはあく抜きをして食べるということが習慣として根付いています。
苦味やえぐみを除去するのが目的であく抜きしていたのかもしれませんが、自然とピロリジジンアルカロイドも減らしていたんですね。
結果、日本ではこれまでピロリジジンアルカロイドの健康被害が報告されていないというわけです。
ただ、最近では時短・手軽を目的にふきのとうをあく抜きしないで食べる方法が多く紹介され始めています。
ふき味噌のレシピで特にその傾向が多く、これはふき味噌は味が濃く、あく抜きしないで食べても苦味やえぐみが気にならないというのが理由でしょう。
確かに、味噌味のふき味噌ならふきのとうの独特の風味を和らげることはできます。
しかしながらピロリジジンアルカロイドは加熱調理では減らないので、残ったまま。
あく抜きしたで作ったふき味噌を大量に食べることで、食中毒になる恐れは十分にあるんです。
毎日忙しいと時短レシピは魅力的ですよね。
しかし、安心して食べるためにも、ふき味噌を作るときはきちんとあく抜きしてから作るのをおすすめします。
ふき味噌を食べる時の注意点
ふき味噌はきちんとあく抜きをしてから作れば、ピロリジジンアルカロイドを減らすことができます。
でも、市販のふき味噌だとあく抜きしたかどうか確認は取れませんよね。
そういうときは、ふき味噌を一度に大量に、そして長期間食べ続けないようにしましょう。
ピロリジジンアルカロイドは大量に摂取しなければ、食中毒になることはありません。
あく抜きしても完全にピロリジジンアルカロイドをゼロにすることはできないので、どちらにせよ食べ過ぎないということは大切なんです。
もともと、ふきのとうは独特の風味があるので「たくさん食べていいよ!」と言われてもそこまで食べられるものじゃありません。
ですが、ふき味噌のように味が濃いものだと独特の風味が和らぐので、ついつい食べ過ぎることが起こってしまうんです。
ふき味噌はご飯が進む味付けだから、そういった意味では余計に危険ですね…!
残念ながら、「1日に食べていいふきのとうの目安量」の確かな情報は見つけられなかったため「〇g以内なら食べて大丈夫」と言いきることはできません。
ただ、ひとつ言えるのはふき味噌はあくまでご飯のお供ということ。
他の食材をバランスよく食べたうえで食べる分には何の問題もないけど、ふき味噌だけでご飯を食べ続けたり、おつまみとしてずっと食べるのはやめましょう。
ふきのとうには花粉が含まれているので、大量に食べると花粉によるアナフィラキシーショックが出る恐れも。
安心しておいしく食べるためにも、ふき味噌を一度に大量に長く食べ続けるのはやめましょう。
ふき味噌のおすすめの食べ方
最後にふき味噌のおすすめの食べ方を3つ紹介します。
食べ過ぎには注意ですが、いつものふき味噌に飽きた人はぜひ試してみてくださいね^^
- じゃこ入りふき味噌
- ふき味噌焼きおにぎり
- 油揚げのふき味噌はさみ焼き
じゃこ入りふき味噌
いつものふき味噌にちりめんじゃこを入れたアレンジレシピです。
甘辛い味にピリッとした辛みが加わり、よりご飯が進む味付けに♪
レシピではあく抜きを省いていますが、より安心して食べるためにも茹でて水にさらすあく抜きを行ってくださいね。
ふき味噌焼きおにぎり
焼いた醤油の香ばしさとふき味噌の甘さがよく合うレシピ。
そのままご飯に乗せるより、ひと手間加えることでよりおいしさがアップします。
オーブントースター使えばふき味噌を塗って焼くこともできますよ!
油揚げのふき味噌はさみ焼き
お酒のおつまみにも最適なレシピがこちら。
ジュワっとした油揚げのうま味と濃いふき味噌の味がよく合います。
分厚い油揚げが手に入らなければ厚揚げで代用しても◎
まとめ:ふき味噌で食中毒になる可能性は低い
ふき味噌で食中毒になるということをまとめました。
きちんとあく抜きしていれば、ふき味噌で食中毒になる可能性は低いです。
ただ、あく抜きしてあっても大量に食べ過ぎると食中毒や花粉によるアナフィラキシーショックを起こす可能性は十分にあります。
ご飯のお供にぴったりなふき味噌ですが、食べ過ぎには注意したいですね。