加熱用チーズをそのまま食べてしまったらどうなる?チーズを選ぶ時のポイントも

加熱用チーズそのまま食べてしまったチーズを選ぶ時のポイント

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「国が変わればチーズも変わる」なんて言葉がある通り、世界には数多くのチーズが存在します。

その数1000種類以上とも言われ、とてもじゃないけど把握しきれないですよね。

生のまま食べられるチーズもあれば加熱用チーズもあって。

何も知らずに加熱用チーズをそのまま食べてしまった…なんてことも少なくありません。

そうすると気になるのは健康面の心配。

加熱用チーズをそのまま食べてもいいのか、体にどんな影響が出るのか気になりますよね。


そこで今回は、加熱用チーズをそのまま食べたらどうなるのか、チーズを選ぶときのポイントについてもまとめました。

加熱用チーズをそのまま食べてしまったらどうなる?

シュレッドチーズ

加熱用チーズをそのまま食べてしまったら食中毒になる危険性があります。

加熱用チーズによる食中毒はリステリアにという細菌によるもの。

リステリアに感染して重症化することはまれですが、免疫力が下がっている妊婦さんや小さい子ども、お年寄りは注意が必要です。

加熱用チーズは製造工程で加熱されていないナチュラルチーズに分類される

なぜ加熱用チーズでリステリアに感染する可能性があるかというと、加熱用チーズは『製造工程で加熱されていないナチュラルチーズ』であるため。

私たちが普段食べているチーズは2種類に分けられます。

ナチュラルチーズ製造工程で加熱殺菌されていない
プロセスチーズ製造工程で加熱殺菌済み(ナチュラルチーズを加熱したもの)

リステリアは多くの食中毒菌と同様に、加熱することで殺菌できます。

加熱用チーズであるナチュラルチーズは製造工程で加熱殺菌されていないため、リステリアに感染する恐れがあるんですね。

ナチュラルチーズ=必ず加熱が必要というわけではない

ナチュラルチーズの中には、モッツアレラやパルメザンといったそのまま食べられるものも多くあります。

ナチュラルチーズは製造工程で加熱殺菌されていないチーズのことですが、必ず加熱が必要というわけでありません。


また、雪印メグミルクや株式会社東京デーリーといったナチュラルチーズを販売しているメーカーでは、リステリア菌の検査を行い安全性が確認できたもののみを販売しています。

そういったメーカーのナチュラルチーズはそのまま食べても問題ないですが、心配な人はナチュラルチーズでも加熱して食べると安心でしょう。

加熱用でも「そのままでも食べられます」と記載されているチーズは、そのまま食べることができます。

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加熱用チーズはどのくらい加熱すればいい?

ピザ用チーズ

加熱用チーズはしっかりと加熱することでリステリア菌を死滅させることができます。

リステリア菌の死滅する条件は、65℃以上で数分間が最低条件(参考:雪印メグミルク

65℃以上であるほど加熱時間は短くてOKです(75℃以上なら15秒など)。



65℃の目安は、チーズを加熱したときにはしっこのほうがブクブクと泡立っているくらいです。

グラタンやピザなどオーブントースターで加熱用チーズを焼いたとき、こんがり色づいてブクブクとしている状態を3分間ほどキープできれば問題ないと考えていいでしょう。


危険なのは余熱で加熱用チーズを溶かすこと。

カレーやスパゲティのトッピングにとろけるチーズなんて最高ですが、余熱の温度ではリステリア菌は死滅できません。

あらかじめ別で加熱しておいた加熱用チーズをのせるか、トッピングのチーズはリステリア菌の心配のない『プロセスチーズ』を使うのをおすすめします!

加熱用チーズを選ぶ時のポイント

シュレッドチーズ

チーズを選ぶときはパッケージの原材料の欄をチェック!

  • 種類別表示が【ナチュラルチーズ】になっている
  • 加熱用と記載がある

上記2点を含む加熱用チーズは、そのまま食べるとリステリアに感染する恐れがあります。

必ず【65℃以上数分間】加熱して、リステリアを殺菌するようにしましょう。



種類別表示がナチュラルチーズでも、加熱用の記載がなければそのまま食べられます。

また、『ホットがおいしい』というような記載があるとろけるスライスチーズも、種類別表示は【プロセスチーズ】なのでそのまま食べても問題ありません(加熱しない場合に比べると風味や食感は劣りますが…)。


チェック項目は、種類別表示がナチュラルチーズで加熱用と記載があるかどうか。

「このチーズ加熱しないで食べて大丈夫かな?」と不安になったら、パッケージをよく確認してくださいね。

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まとめ:加熱用チーズは必ず加熱してから食べる

加熱用チーズをそのまま食べるとリステリアに感染する恐れがあります。

ただし、種類別表示がプロセスチーズであれば加熱用と記載があっても大丈夫。

問題なのは、種類別表示がナチュラルチーズで加熱用の記載のあるチーズ。

リステリアに感染して重症化することはまれですが、妊婦さんや小さな子どもにお年寄りは免疫力が落ちているため注意が必要です。

チーズのはしっこがブクブクと泡立つまでしっかりと加熱しましょう。

ナチュラルチーズの中にはそのまま食べられるものも多いですが、心配な人は念のため加熱してから食べるのをおすすめします。

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