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SNSでお弁当の投稿を見ていると、結構な確率で出てくる曲げわっぱ。
見た目がおしゃれだし使ってみたくなっちゃいますよね。
でもちょっと待って!
実際に使っている人の中には、曲げわっぱはめんどくさいと感じている人も少なくないんです。
せっかく買った曲げわっぱで後悔しないためにも、何がめんどくさいのかしっかりチェックしておきましょう。
今回は、曲げわっぱがめんどくさいと言われている理由について、また曲げわっぱのメリットとデメリットをまとめました。
曲げわっぱはめんどくさい?
見た目がおしゃれで気分も上がる曲げわっぱ。
その上ご飯もおいしくなる、なんて聞いたら使ってみたくなりますよね。
でも、人によっては曲げわっぱはめんどくさいと感じることもあるんです。
その理由は、プラスチックのお弁当箱に比べていろいろと制限があるから。
プラスチックのお弁当に関して、使っていてそこまで気を使うことってあまりないと思います。
ご飯やおかずが傷まないように注意はするけど、お弁当箱自体は何も気にせずガンガン使ってガンガン洗いますよね。
しかし、曲げわっぱは違います。
杉の木など天然素材で作られている曲げわっぱは、高温・湿気・油分・水分に弱いです。
そのため、基本的には油分の多いおかずはそのまま入れられませんし、洗うのに食洗機は使えません。
しっかり乾かさないとカビが生えるので、乾燥に時間がかかります。
汚れたら洗剤でチャチャッと洗う、なんてことさえもできないんですね。
お手入れに時間も手間もかかるのが曲げわっぱ。
プラスチックのお弁当の利便性を求めて使うと、曲げわっぱはめんどくさいと感じるでしょう。
曲げわっぱで後悔しないための選び方のポイント
プラスチックのお弁当のように気軽に使えるものではない曲げわっぱ。
ですが、曲げわっぱの中にもいろいろ種類があるので、全ての曲げわっぱがめんどくさいということもないんです。
曲げわっぱで後悔しないためにも、選び方のポイントを2つ紹介します。
- 手入れが楽さを重視したいなら漆塗り、あるいはウレタン塗装のものを選ぶ
- 温かいお弁当を食べたいならレンジ対応のものを選ぶ
手入れが楽さを重視したいなら漆塗り、あるいはウレタン塗装のものを選ぶ
曲げわっぱには【白木・漆塗り・ウレタン塗装】の3つの種類があります。
少しでも手入れを楽にしたい人は、漆塗り、あるいはウレタン塗装の曲げわっぱを選びましょう。
白木の曲げわっぱは木そのもの(無塗装)で作られているため、木の香りがして調湿性も抜群。
ですがその分水や熱に弱く手入れには気を付けないといけません。
一方、漆塗りやウレタン塗装は木でできた曲げわっぱにそれぞれ加工をしたもの。
塗装をすることで、お弁当に入れるおかずや洗い方など気を使う必要がないのがメリットです。
ただし、ウレタン塗装だと木の持つ調湿性の効果はあまり感じられないため、冷めたご飯でもおいしく食べたいという人は漆塗りの曲げわっぱを選びましょう。
温かいお弁当を食べたいならレンジ対応のものを選ぶ
お弁当は温め直して食べたい、という人はレンジ対応の曲げわっぱを選びましょう。
曲げわっぱだけでなく木製の食器はレンジは使えません。
木材は内側に水分をため込んでいて、レンジ加熱によりその水分が蒸発することで変形させてしまうためです。
ですが、最近では木材の種類を変えることで、レンジ加熱がOKな曲げわっぱも発売されるようになりました。
レンジ対応曲げわっぱお弁当箱 スリム小判 550cc 間仕切り付き
レンジ非対応の曲げわっぱを加熱すると変形だけでなく最悪発火する恐れもあります。
温め直しをしたい人は、必ずレンジ対応の曲げわっぱを選んでくださいね。
曲げわっぱのデメリット
ここからは、曲げわっぱのデメリットとして考えられることを3つ紹介していきましょう。
どんないいものにもデメリットの面はあります。
事前にチェックしておき、買ってから後悔のないようにしたいですね^^
- 手入れに時間と手間がかかる
- 入れるおかずに制限がある
- 基本的に温め直しはできない
手入れに時間と手間がかかる
天然素材でできている曲げわっぱは手入れに時間と手間がかかります。
塗装加工してあるものの中には食器用洗剤が使える場合もありますが、基本的には木目に洗剤が染み込むため洗剤は使えません。
変形する恐れもあるので、食洗機はもちろん熱湯で洗うのもNGです。
洗ったあとは時間をかけてしっかりと乾燥させてください。
一見乾いたようでも、内部に水分を保ったままのことがあります。
曲げわっぱを作っている会社によっては、丸1日乾燥に時間をかけるのをおすすめしていることも(なので曲げわっぱは2つ持ちがいいということも)。
ご飯やおかずのデンプン質が木材と触れることで化学反応を起こし、黒ずみを発生することもあります。
黒ずみは体に害はないとのことですが、見た目にも気になっちゃいますよね。
酢水につけたりサンドペーパーで削ることで黒ずみを除去できますが、やはりこれも結構な手間ではないでしょうか。
入れるおかずに制限がある
曲げわっぱの中でも、無塗装である白木を使うときは入れるおかずにも制限があります。
避けたほうがいいのは、揚げ物など油分の多いものや調味料が多く付いたもの、また汁気の多いもの。
こういったおかずを白木の曲げわっぱに直接入れると、シミや色素沈着の原因になってしまうんです。
あらかじめキッチンペーパーで油分や水分を拭き取る・おかずカップに入れることである程度カバーもできますが、「好きなおかずを好きなように入れる」ことができないのはデメリットでしょう。
基本的に温め直しはできない
レンジ対応の曲げわっぱでないと温め直しはできないと思ってください。
お弁当の温め直しはレンジの他に保温ケースに入れる場合もありますが、高温多湿の環境は曲げわっぱにとって過酷。
変形したりひび割れする恐れがあります。
どうしても温め直ししたい人は、レンジ対応の曲げわっぱに変更してください。
曲げわっぱのメリット
曲げわっぱはめんどくさいことやデメリットばかり紹介しましたが、それを上回るようなメリットだってきちんとあります。
3つ紹介するので、ぜひチェックしてくださいね。
- 冷えたままでもご飯がおいしくなる
- お弁当が傷みにくくなる
- 丈夫で長く使える
冷えたままでもご飯がおいしくなる
曲げわっぱの最大のメリットは、冷えたままでもご飯がおいしいということ。
曲げわっぱに使われている杉の木といった木材は、通気性がよく調湿性があるのが特徴。
ご飯の余分な水分を吸いながら、ほどよく湿度を保ってくれるんです。
だから、ご飯がベチャっとならず、寒い冬でもふっくらやわらか。
温め直さなくてもおいしいご飯が食べられるというのは、他のお弁当箱ではなかなかできませんよね^^
お弁当が傷みにくくなる
曲げわっぱの材料となる杉の木やヒノキには抗菌作用があります。
お寿司屋さんでもカウンターに杉の木やヒノキを採用しているところがありますが、これも木がもともと持つ抗菌作用を期待してのこと(参考:森林・林業学習館)
夏場など食べ物が傷みやすい時期には嬉しい効果ですよね。
丈夫で長く使える
曲げわっぱは汚れを長く残さない・しっかり乾かすことを意識すれば、長く使えます。
また、多くの曲げわっぱはひとつひとつ手作業で作られています。
だからこそ値段も高価なのですが、手作業で作られているということはまた修理ができるということ。
白木の曲げわっぱは黒ずみができやすいですが、サンドペーパーでこすることですぐに黒ずみは取れます。
漆塗りの曲げわっぱは塗り直すこともできます。
ブランドによっては保証期間を設けており、使用していて不具合を感じれば修理してくれるところも。
プラスチックのお弁当ではこうはいきませんよね。
曲げわっぱの愛用者の中には10年20年同じ曲げわっぱを愛用している人もめずらしくありません。
安くて手軽なものを都度買い替えるのもいいですが、長く大事に愛用できるのって素敵ですよね^^
まとめ:曲げわっぱはめんどくさいけどご飯がおいしくなるし長く使える
曲げわっぱがめんどくさいというのは、プラスチックのお弁当に比べて制限が多いから。
洗剤や食洗機、電子レンジは使えませんし、中に入れるおかずにも気を使わないといけません。
しかしながら、曲げわっぱのお弁当のご飯は本当においしく、一度食べると元には戻れないと言われるほど。
見た目もきれいでお弁当を作るのも楽しくなっちゃいますよね^^
気になっている人は、まずは手入れが比較的楽な漆塗りの曲げわっぱを選ぶのをおすすめします!