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煮物は1品でたくさんの野菜などを摂ることができるので、栄養も満点です。
しかし、煮物は少量ずつ作るのは難しいし、たくさん作っても保存方法が不十分であれば傷んでしまいますよね。
そこで、煮物の日持ちや保存方法などをまとめてみました!
煮物は常温で日持ちはどのくらい?
煮物を作った後、常温に置いたままの人もいるかもしれません。
野菜などをしっかり加熱し、しょうゆやお酒などで味付けされているので、「常温で保存しても大丈夫!」と考える人も多いと思います。
確かに、気温が低い秋や冬などの室温が低ければ、常温保存も可能です。
でも、冬でも暖房器具がついている温かい部屋で保存していたら、すぐに傷んでしまいます。
常温で保存した場合、涼しい季節でも数時間から1日程度が限界でしょう。
うっかり常温で保存していても「熱を通せば大丈夫」なんて思う人もいると思いますが、それは間違いです!!
大抵の食中毒の菌は熱に弱いですが、加熱したときにすべての菌が死滅しているとは限らないからです。
特にウェルシュ菌は煮込み料理などで多くみられる食中毒菌で、100℃の温度で6時間加熱しても絶えることができる芽胞を作って、増えてしまいます。
100℃の温度でも死滅しないって、びっくりですよね!
ウェルシュ菌は空気が少ないところを好むので、加熱したときに空気を含むように混ぜることでウェルシュ菌を死滅させましょう。
また、菌は25度~40度前後の温度を好んで繁殖すると言われているので、その温度に当たる常温は菌が好む温度なんです。
もちろん、煮物が冷めていく過程で菌が好む温度になれば菌が増える可能性があります。
煮物を安全に食べようと思ったら、冷蔵庫に保存しましょう。
煮物を冷蔵や冷凍で保存する方法は?冷凍に向いてない食材も
では、煮物を保存する時の方法を紹介します。
冷蔵庫で保存する時のコツは3つ。
- 味付けを濃くする
- 食材にしっかり火を通す
- 煮物の粗熱をしっかりとってから冷蔵庫へ入れる
味付けを濃くする
煮物を保存することを前提に作る場合は、いつもよりしょうゆや塩、みりん、砂糖などの調味料を多めに入れましょう。
しょうゆや塩、みりん、砂糖などの調味料は、食べ物の菌が発生して増えるのを抑えてくれる作用があります。
食材にしっかり火を通す
2つめのコツは、食材にしっかりを火を通すことです。
煮物を作るときは、野菜などに味を染み込ませるために長時間煮込みます。
でも、先ほど書いたように、冷めていく過程でも菌が増えていくので、食べる直前にもしっかりと火を通しましょう。
もちろん火を通すのは、鍋でもいいし、レンジで加熱してもOK!
レンジで加熱する時は、途中で中をかき混ぜて全体が温まるように加熱してください。
煮物の粗熱をしっかりとる
3つめのコツは、煮物の粗熱をしっかりとってから冷蔵庫へ入れること。
煮物が熱いままで、保存容器に移して蓋をすると、時間が経ったときに蓋の裏に水滴がついて、その水分が煮物を傷ませてしまいます。
また、煮物が熱いままで冷蔵庫に保存すると、冷蔵庫内の温度が上がってしまい、他の食材も傷んでしまいます。
正しく冷蔵庫で煮物を保存した場合、2~3日で食べましょう。
それ以上の長期間保存したい場合は、冷凍庫で保存することをおすすめします。
ただ、冷凍に向く食材と向かない食材があるので、それが注意するポイントです。
冷凍保存できる食材は大根、にんじん、かぼちゃなどの根菜類や肉・魚類などなど。
反対に、冷凍保存に向かない食材は豆腐やこんにゃく、じゃがいもなどですが、これらの食材は冷凍庫で保存することで食感が変わってしまいます。
思ったより、冷凍庫で保存できる食材が多そうですね。
冷凍保存する時のコツは、粗熱が取れた煮物を一食分ずつフリーザーパックに入れて、空気を抜いて冷凍庫に保存するだけです。
煮物を小分け用のカップに入れて、それをタッパーなどに並べて保存すると、自家製のお弁当用冷凍食品にも変身!
忙しい朝のお弁当作りに一役買ってくれます。
冷凍した煮物は、1か月程度保存できます。
冷凍保存することで、煮物により味が染み込むというメリットがあるので、どんどん冷凍保存を活用していきましょう。
煮物を冷凍したときの解凍方法
冷凍した煮物の解凍方法は、食べる前日に冷蔵庫の中で自然解凍したり、凍った煮汁と一緒に鍋に入れて温めるだけです。
お弁当用に小分けした煮物は、朝お弁当に凍ったまま詰めたら、お昼には解凍できているのでとても便利。
もちろん、電子レンジでも解凍することができます。
保存した煮物の量が多いと、解凍する時にムラができやすいので、途中で様子を見ながら、加熱時間を調整していくのがいいでしょう。
煮物は常温で日持ちはどのくらい?まとめ
煮物を保存するならば、常温よりも冷蔵庫や冷凍庫で保管。
冷凍庫で保存すると、1か月程度煮物を保存できるので、長期間保存したいときは、冷凍庫での保存を活用しましょう。
うまく保存・解凍して、煮物が食べたいときに食べれるようにしたいですね。