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多くの子供にとってお正月のお年玉は楽しみなもの。
私も子供のころは、お正月にいくらもらえるかなんて勝手に計算して「お年玉で買うものリスト」まで作ってました^^;
当たり前のようにお正月とお年玉はセットになっていますが、そもそもお年玉をあげる意味は何なのでしょうか?
お年玉はいつから始まったのか、どんな歴史があるか気になりますよね。
そこで今回は、お年玉をあげる意味や歴史についてまとめました!
お年玉をあげる意味は?
お年玉はお正月に大人が子供にお金をあげること。
ざっくりですが、こんなイメージを持つ人は多いと思います。
でもよく考えたら、いくらお正月でおめでたいからって子供にお金をあげるのってだいぶ太っ腹ですよね…!
子供にお金をあげるようになったのはここ最近のことで、昔はお年玉と言えばお金ではなくて餅。
この餅は神様へのお供え物で、お下がりの餅には神様の魂が込められていると言われていました。
餅はすなわち福の象徴。
福を子供たちに分け与えることで、新しい年を健康に過ごせるようにという願掛けがされていたのです。
これがお年玉をあげる意味というわけです。
現代では餅をあげたら子供たちからブーイングがきそうですが^^;
お金をお年玉としてあげるようになった今も、「子供の幸せを願う気持ち」は昔から変わっていないのではないでしょうか◎
お年玉の歴史や由来
お年玉の歴史は古く、江戸時代には庶民にもお年玉をあげる風習が広まっていたんだそう。
餅が神様へのお供え物という話は上記でもしましたが、お正月はそれぞれの家庭に神様がやってくると言われています。
ちなみに、お正月飾りの定番の門松も「神様を迎えるため」のものなんですよ◎
飾り付けをしてお供え物を用意してくれたお礼に、神様は私たちに「新しい魂」を授けてくれます。
この新しい魂のおかげで人々は1年間元気に健康で過ごすことができる、そういう風に信じられてきました。
新しい魂は、もともとはその家の一番偉い人、いわゆる家長だけがもらえるものでした。
新しい魂を目に見える形として家族に分け与えたこと(餅をあげること)が、お年玉のはじまりです。
また、家長から家族に分け与えることでもわかるように、お年玉は「目上の者から目下の者にあげるもの」というものでした。
お年玉を子供にだけあげるのはこの考えが残っているからなんですね。
大人同士でも、師匠から弟子という風に上下関係がはっきりしている場合に限りお年玉をあげる風習はあります。
餅じゃなくてお金をあげるようになったのは昭和30年代後半から
お年玉が餅からお金に変わったのは、高度経済成長期である昭和30年代後半ごろから言われています。
家族数が増えたこと、都市部に家がたくさん建ち、家で餅つきをするようなスペースがなくなったことなどが理由としてあります。
神様に備える鏡餅を用意するのが難しくなったため、家族に分け与えるものとして手軽に用意できる現金が主流となったんだとか。
お年玉の名前の由来
お年玉という名前の由来は2つあります。
- 神様から授かった「新しい魂」を分け与えることから、御年魂(おとしだま)という名前が付いた
- 1年の最初に贈るものとして年賜(としだま)と呼んだことから、お年玉の名前が付いた
新年に家に訪れる神様「年神様」の魂から御年魂だなんて、なんとも縁起がいい名前ですよね^^
神様の魂を分け与えているなんて思うと、あげるほうも何だか身が引き締まるような気がします…!
海外のお年玉事情
お正月にお年玉をあげるのは日本だけではありません。
中国では、「圧歳銭(あっさいせん)」と呼ばれるお金を大人から子供にあげます。
ベトナムや台湾でも、赤い袋に現金を入れて贈る風習があります。
赤い色には厄除けの意味がありますから、贈る人を災いから守る意味があるのでしょう。
国は違えど、子供を思う気持ちは共通なんですね^^
お年玉をあげる意味は?まとめ
- お年玉をあげるのは、神様から授かった福を子供たちに分け与えて、新しい年を健康に過ごせるようにという意味が込められている
- 昔は餅をお年玉としてあげていたが、昭和30年代後半ごろから現金をお年玉としてあげるようになった
お年玉には大人から子供への「健康に過ごしてほしい」という願いがこめられています。
あげるものが餅から現金に変わっても、その願いは変わっていませんよね。
「昔のお年玉はお餅だったんだって!」なんて言うと子供はびっくりすることでしょう^^