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アップルパイやチョコパイなど、手作りパイ菓子を作るときには欠かせない冷凍パイシート。
簡単に作れるレシピがたくさんあるのも助かります^^
ただ、同じアップルパイでも冷凍パイシートを伸ばすレシピと伸ばさないレシピがあったりして。
正解はどっちなのか気になりますよね。
そこで今回は、冷凍パイシートは伸ばす?伸ばさない?と迷っている人に向けて、それぞれの使い分けや伸ばし方のコツについてまとめました。
冷凍パイシートの使い方は伸ばす?伸ばさない?
冷凍パイシートを伸ばすか伸ばさないかは、作る料理によって変わります。
基本的には、冷凍パイシートは伸ばさないで使うほうが、きちんと膨らむ・サクサクの食感になるという点からもおすすめです。
ですが、料理によっては伸ばさないと使えない場合もあるんです。
そのため、作る料理に合わせて伸ばす・伸ばさないを臨機応変に対応していくのが一番だと思います。
「パイシート伸ばすの忘れた!」と焦らなくても大丈夫です^^
冷凍パイシートは伸ばさないほうが失敗しにくい
パイのお菓子や料理は、パイが膨らんでサクサクの食感になってこそ。
でも、冷凍パイシートを伸ばすと膨らまなかったりサクサクの食感にならないことがあるんです。
なぜかというと、冷凍パイシートを伸ばすことでパイ生地の層がつぶれてしまうため。
冷凍パイシートは、小麦粉と水を捏ねた生地とバターといった油脂分が何層にも重なってできています。
オーブンで焼くことで、油脂分が溶けたところに空気の層ができ膨らむんですね。
しかし、冷凍パイシートを伸ばすことでせっかく層になっている生地をつぶしてしまう恐れがあります。
層がつぶれた生地は焼いても膨らまず、サクサクの食感にはなりません。
冷凍パイシートは非常にデリケートな生地なので、できるだけ層をつぶさないようにそのままの状態で使うのが一番なんです。
料理によっては伸ばして使う必要があるものも
できるだけそのままの状態で使うのが一番の冷凍パイシートですが、伸ばして使う必要がある場合もあります。
それは、アップルパイやキッシュなど冷凍パイシートを型にはめる料理のとき。
冷凍パイシートは長方形や正方形のように板状で売られているものがほとんどで、そのままでは型にはめることができません。
大きさが圧倒的に足りないんですね。
そんなときは、冷凍パイシートを型に合わせた大きさに伸ばします。
そのままでは膨らみがありすぎるとき、たくさんのパイ菓子を作りたいときも冷凍パイシートは伸ばして使います。
冷凍パイシートは結構いい値段がするので、私はスティックパイを作るときは伸ばして、できるだけ多くの量を取れるようにします(笑)
冷凍パイシートは正しい方法で伸ばせば、層がつぶれることなくサクサクの食感を保つことができますよ◎
次の項目で冷凍パイシートの伸ばし方をチェックしていきましょう!
冷凍パイシートの伸ばし方のコツ
冷凍パイシートの伸ばし方のコツは3つ。
- 涼しい部屋で手早く伸ばすこと
- 大きめの麺棒を使うこと
- ラップやビニール袋をかぶせること
コツ①涼しい部屋で手早く伸ばすこと
冷凍パイシートを伸ばすときは、まず部屋の室温にも気を付けます。
できるだけ涼しい部屋で手短に済ませましょう。
冷凍パイシートはバターといった油脂分が生地と順に重なっています。
室温が高く伸ばす作業に時間がかかっていたら、どんどん油脂分が溶けてしまい、層がなくなってしまいます。
焼く前の見た目では分かりませんが、層がなくなった生地は膨らみが悪く、食感もサクサクしません。
私がパン屋で働いていたとき、パイ生地やデニッシュ生地はエアコンの効いた専用の涼しい部屋で作業を行っていました。
パイ生地を触るときは氷水で手を冷やすという人もめずらしくありません。
そこまでするのは大変ですが、夏場ならクーラーの効いた部屋で、冬場は暖房を切って作業すると、生地の層をつぶさずに仕上げられますよ。
もし、冷凍パイシートを伸ばすのに時間がかかって生地が温かくなってきたら、すぐに冷凍庫に入れてください。
冷やすことで油脂分をかため、層がつぶれるのを回避できます。
コツ②大きめの麺棒を使うこと
冷凍パイシートを伸ばすときはできるだけ素早く作業を行うことが大切。
そのためには大きめの麺棒が欠かせません。
収納しやすいミニ麺棒もありますが、作業性の良さでいえば圧倒的に大きめの麺棒がおすすめ。
力の入り具合も均一になるので、ムラなく冷凍パイシートを伸ばせますよ。
長さは30㎝前後あるものを選びましょう。
コツ③ラップやビニール袋をかぶせること
私はできるだけ洗い物を増やしたくないので、冷凍パイシートにラップをかぶせてその上から麺棒で伸ばしています。
ただ、洗い物関係なくラップをかぶせるのはおすすめ。
冷凍パイシートの生地が麺棒にくっつくことがないので、作業が中断されることがありません。
ラップの代わりにビニール袋に冷凍パイシートを入れて伸ばす方法も。
袋の大きさに合わせて冷凍パイシートが伸ばせるので、生地の厚みが均一になるメリットがあります^^
冷凍パイシートが膨らまないように焼く場合
冷凍パイシートは膨らみを抑えるとザクザクとしたしっかりした食感になります。
あえて冷凍パイシートを膨らまないように焼きたいときは、上に重しを乗せて焼く方法があります。
- 冷凍パイシートは前面にフォークで穴をあける
- クッキングシートをしいた天板に冷凍パイシートを並べ、さらにクッキングシートと天板を上に重ねる
- 予熱をしたオーブンで焼く
冷凍パイシートにフォークで穴をあける作業は【ピケ】と呼ばれるもので、生地の膨らみを抑えるために欠かせません。
これだけでもいいですが、さらに膨らみを抑えるために上に天板を乗せて焼きます。
天板をのせることで、冷凍パイシート全体に均一に熱が加わります。
ザクザクの食感になりおすすめですよ^^
まとめ:冷凍パイシートは作る料理によっては伸ばす
冷凍パイシートを伸ばす?伸ばさない?は作る料理によって変えましょう。
基本的には冷凍パイシートは伸ばさないで使うのが、生地の膨らみがよくサクサクの食感になります。
ただ、型にはめるときなど伸ばさないといけないときもあるでしょう。
その場合は、できるだけ手早く作業し、層がつぶれないように意識すれば膨らみや食感を邪魔しません。
ぜひコツを押さえて作ってみてくださいね。