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桜えびと聞くとどんな姿を思い浮かべますか?
ほとんどの人が干した状態の加工された桜えびを思い浮かべるのではないでしょうか。
というのも、桜えびは静岡県の駿河湾の特産で生の状態は全国に回らないため。
生の桜えびは非常に貴重になっているんです。
ただ、そうなると気になるのは桜えびが駿河湾だけでしか獲れないのはなぜかということ。
島国で周囲を海に囲まれた日本で、「収穫は駿河湾だけ」なんて不思議ですよね。
そこで今回は、桜えびが駿河湾だけでしか獲れないのはなぜか、桜えびの実態を調査しました!
桜えびは駿河湾だけでしか獲れないのはなぜ
桜えびがが駿河湾だけでしか獲れないのはなぜでしょうか。
その答えは、桜えびが生息しやすい環境が関係しています。
通常桜えびは水深200~300mほどの深海に生息しています。
そして夕方から夜になると水深20~50m付近まで浮上してくるんですが、その際潮の流れが早いと浮上してきた桜えびは流されてしまうんですね。
しかし、駿河湾は沿岸部から一気に1000mの深海に達するめずらしい湾。
周囲から大きな海流が流れ込まないことが、桜えびが滞在し続けられる理由と言われています。
それに加え、南アルプス山の栄養をたっぷり含んだ水が大井川・安倍川・富士川の3つの川から安定して流れ込むこともポイント。
豊富なプランクトンを含んだ水が常に流れてくるから、桜えびが繁殖し続けられるのでしょう。
ただ、正確にいえば桜えびは駿河湾だけでしか獲れないわけではありません。
「どういうこと?」と思いますが、桜えびの水揚げが許されているのが駿河湾というだけで、実際は駿河湾以外の場所でも桜えびの漁港は確認されているんですね。
ここ数年は不漁が続いている駿河湾の桜えび。
その代わりではないですが、最近桜えびの漁港が確認されているのが、駿河湾の隣にある相模湾です。
沖合に貼った定置網に他の魚と一緒に桜えびが混ざっているのが確認されているんです。
ただし、桜えびの漁獲は駿河湾に限定されているもの。
大々的に水揚げはできないため、あくまで「混ざってしまった」体ではありますが、駿河湾の桜えびが不漁なため相模湾の桜えびも徐々に流通しているんだとか(参考:TSURINEWS)。
桜えびの寿命は長くて18か月ほどと短め。
そのため、実は桜えびの生態に関してはまだよく分かっていないことがほとんどです。
もしかしたらこの先、駿河湾以外でも桜えびが定期的に水揚げされるようになるかもしれません。
桜えび漁の歴史
実は駿河湾で桜えび漁が始まったのは偶然でした。
桜えびが獲れる駿河湾の由比漁港でもともと主流だったのはアジ漁。
その日もアジを獲りに海に出たのですが、網を浮かせるためのタルが途中で外れてしまったんですね。
そのまま海の底深くまで沈んでしまった網に偶然にも引っかかったのが、大量の桜えびというわけです。
アジの漁獲を諦めて仕方なしに網を引き揚げたであろう漁師さんたち。
網にいる大量の桜えびを見つけたときはどんなに驚いたことかと思います。
今では駿河湾の由比漁港の水揚げ量ナンバーワンは桜えび。
2位にシラス、3位がイワシと続きますが、多少なりともアジも水揚げされています(参考:静岡市)。
桜えびのおすすめのレシピ
ここからは桜えびを使ったおすすめのレシピを紹介します。
桜えびのうま味を活かせるシンプルなレシピを集めたので、ぜひ作ってみてください^^
生桜えびの炊き込みご飯
桜えびは殻がやわらかくそのまま使えるので下処理いらず。
桜えびから出汁が出るので味付けはシンプルに塩だけで仕上げます。
桜えびと菜の花のパスタ
桜えびと同じく春が旬の菜の花を使った彩りもきれいなパスタです。
桜えびも菜の花も、火を通しすぎずにさっと仕上げるのがポイント。
桜えびオイルのサラダ
桜えびとにんにくのうま味をオイルに移してドレッシング代わりにしたサラダのレシピです。
ほろ苦いシュンギクとよく合いますが、ほうれん草やレタスで代用してもおいしいですよ◎
桜えびは駿河湾だけしか獲れない理由まとめ
桜えびは駿河湾だけでしか獲れないのはなぜか、理由をまとめました。
駿河湾はその地形と環境で桜えびが生息しやすい場所。
駿河湾では毎年春に桜えび祭りを開催しており、新鮮な桜えびの刺し身や天ぷらを楽しめます。
生の桜えびは駿河湾以外ではなかなか味わえないので、静岡を訪れた際はぜひ駿河湾の宝石である桜えびを堪能したいですね^^