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酸っぱい酸味が白ご飯と相性抜群の梅干し。
梅干しと言えば大きなカメ(甕)に入って蔵などで長期間保存されているイメージがありますよね。
そんな梅干し、ものによっては賞味期限が10年のものもあるというから驚きです。
ただ、梅干しの賞味期限は塩分濃度によっても変わるので、全ての梅干しが長期間保存できると考えるのは注意が必要です。
今回は、梅干しの賞味期限が10年とされる理由や梅干しを保存するときの注意点についてまとめました。
梅干しの賞味期限が10年って本当?
梅干しの賞味期限が10年というのは本当です。
正確にいえば、『梅干しは製法や保存状態によって10年以上持つこともある』ということ。
梅干しは昔から日本の保存食として親しまれてきました。
保存食とされるのは、長期間常温で保存が可能だから。
10年というとかなり長期間ですが、なぜそんなに梅干しが日持ちするかというと塩分濃度が非常に高いためです。
一般的に食品は塩分濃度や糖度が高くなるほど菌が繁殖しにくくなります。
特に、塩分濃度が20%以上になると菌は活動できなくなると言われています。
菌がいなければ食品が腐ることもありません。
このことから、塩分濃度が20%以上の梅干しであれば賞味期限が10年持つと言われています。
中には100年前に漬けた梅干しなんてのもあるそうで、気になる味はうま味がものすごく凝縮されており絶品なんだとか…。
当然値段も一流ではあるんですが、一生に一度でいいのでそんな梅干しを食べてみたいですね!
塩分濃度が20%以上であれば手作り・市販品問わず日持ちするのですが、
- 清潔な保存容器で梅干しを保存する
- 傷んでいないきれいな梅を使う
- 塩以外の調味料を加えていない
といった3つの条件が必要になります。
塩分濃度が20%以上の梅干しというのは非常に塩辛いのですが、市販品だと食べやすくするために他の調味料で味を整えている場合が多いです。
塩以外の調味料が入ると、その分日持ちする期間は短くなってしまうので、注意してくださいね。
梅干しの種類別の賞味期限
梅干しは手作り・市販・味付けなど種類ごとに賞味期限が変わります。
手作りの梅干し(塩分濃度が20%以上) | 賞味期限はなし※適切に保存した場合に限る |
手作りの梅干し(塩分濃度が20%以下) | 1年ほど |
市販の調味梅干し(未開封) | 3~6ヶ月(商品による) |
市販の調味梅干し(開封後) | 1ヶ月ほど |
上記でもお話ししましたが、塩分濃度が20%以上の梅干しは菌が活動しないので、基本的に腐るということはありません。
そのため、賞味期限は存在せずに半永久的に食べることができます。
市販の梅干しでカツオや昆布といった出汁やはちみつで調味されているものは、賞味期限が短くなります。
食べやすくなってこれはこれでいいのですが、塩分濃度も同様に低くなっていることが多いです。
市販の梅干しの中には賞味期限が2週間なんてものもあるので、保存食として梅干しを買おうと思っているのなら購入前にしっかり賞味期限を確認するのを忘れずに!
また、市販の梅干しは開封後は空気に触れることで菌が繁殖しやすくなっています。
できるだけ早めに、賞味期限内に食べきるようにしてください。
梅干しを保存する時の注意点
梅干しを保存する時の注意点は3つ。
- 塩分濃度18%以下の梅干しは冷蔵庫で保存すること
- 直射日光のあたらない場所で高温多湿を避けること
- 梅干しが乾燥しないように密閉すること
塩分濃度18%以下の梅干しは冷蔵庫で保存する
上記でもお話ししましたが、梅干しは塩分濃度が高ければ菌が活動することはないので常温でも保存ができます。
しかし、塩に漬けた梅干しでも、塩分濃度が低ければ気温の変化などで腐ってしまうことは十分にあり得ます。
菌が繁殖しにくい低い温度である冷蔵庫の中で梅干しは保存するようにしましょう。
直射日光のあたらない場所で高温多湿を避ける
常温保存ができる梅干しであっても、常温だとどこに置いておいても大丈夫というわけではありません。
直射日光があたる場所に梅干しを置いておくと、自然と梅干しの中の温度も上がります。
加えて湿度も高くなると、梅干しにカビが生えてしまうことも。
常温で梅干を置いておく場合は、風通しのいい冷暗所で保存するのが鉄則です。
梅干しが乾燥しないように密閉する
梅干を保存容器に入れたとき、きちんとフタで密閉できていないと梅干しに塩が吹き出てしまいます。
すると、せっかくの梅干しのやわらかい果肉もパサついて乾燥してしまうんですね。
梅干しは長期間保存しておくものなので、果肉のやわらかさを保つためにもきちんと密閉できるフタ付きの保存容器を選びましょう。
梅干しの保存容器はお手軽なプラスチック容器でも大丈夫!
詳しくはこちらの記事で紹介しています^^
まとめ:梅干しの賞味期限が10年なのは手作りの梅干し
塩だけで作った塩分濃度が20%以上の梅干しの賞味期限は10年以上とも言われています。
塩分濃度が20%以上の梅干しというのはすごく塩辛いのですが、何年も寝かせて熟成させることでうま味がぎゅっと詰まってなんともいえないおいしさになるんだとか。
長期間保存できるのも手作り梅干しならではですが、保存状態が悪いと腐ってしまうこともあるので注意してくださいね。