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他にはない立体的な形が印象的なドームケーキ。
家庭でも比較的簡単に手作りできることから、作ったことがある人も多いのではないでしょうか?
ただ、ドームケーキのレシピを探してみると、たびたびズコットケーキという言葉を目にします。
見た目もそっくりなズコットケーキとドームケーキですが、違いは何なのか気になりますよね。
そこで今回は、ズコットケーキとドームケーキの違いについて、またズコットケーキの発祥や歴史についてもまとめています。
ズコットケーキとドームケーキの違いは?
ズコットケーキとドームケーキの違いは名前だけ。
ズコットケーキとドームケーキは同じケーキで、呼び方が違うだけなんです。
ズコットケーキは見た目がドーム状のケーキ。
ただ日本では「ズコット」と聞いてもどんなケーキか想像しにくかったことから、分かりやすいように「ドームケーキ」という呼び名が広がっていったんですね。
ただ、ドーム状のケーキでも中身がセミフレッド(半解凍のアイスやナッツを混ぜたもの)の場合をズコットと差すこともあります。
ドーム状のケーキをズコットケーキと呼ぶかドームケーキと呼ぶかは、店やレシピによってさまざま。
ですが、基本的にはどちらも同じものと思っていいでしょう。
ズコットケーキの名前の由来や発祥
ここからは、ズコットケーキ名前の由来や発祥について紹介します!
ズコットケーキはかぶとや頭巾が名前の由来
ズコットケーキと言えばドーム状の形が印象的。
この形はかぶとや頭巾など頭にかぶるもの、いわゆる帽子をモチーフに作られています。
15~16世紀の兵士がかぶっていた金属製のかぶと【ズッコット】や、カトリック教会の聖職者がかぶっていた頭巾【ズッケット】に形が似ていることから、ズコットと呼ばれるようになりました。
ズコットケーキはイタリア発祥の伝統的なお菓子
ズコットケーキの発祥はイタリア都市のフィレンツェ。
その歴史は古く、1600年ごろには作られていたそうです。
きっかけはフィレンツェの芸術家であるベルナルド・ブオンタレンティ氏が、メディチ家に向けて作ったこと。
メディチ家とは、のちにトスカーナ大公国の君主となるいわゆる華麗なる一族。
なぜベルナルド氏がメディチ家にズコットケーキを作ったか明確には分かっていませんが、メディチ家は大の芸術好きで、多くの芸術家を財政支援していたそうです。
ベルナルド氏もお世話になっているメディチ家にお礼としてズコットケーキを作ったのかもしれませんね。
ただ、そんなズコットも製法に手間がかかるためか、長らく存在を忘れられてしまいます。
ズコットが復活したのはずっとあとの1950年代。
フィレンツェにある老舗の洋菓子店『Antica Pasticceria Sieni(シエニ)』が、1600年ごろのズコットのレシピを再現しズコットを復活させました。
シエニは今も営業を続けているとのことなので、ズコットケーキの始まりの味を食べてみたい!という人は店を訪れてみても♪
徐々に形が変わってきたズコットケーキ
ベルナルド氏がメディチ家に作った伝統的なズコットケーキは、スポンジ生地で作った型の中にセミフレッドや洋酒に漬け込んだフルーツやナッツを入れたもの。
ただ、最近ではドーム状のケーキのことを総じてズコットケーキと呼ぶことも多いです。
フレッシュなフルーツを周りに飾り付けたり、ゼリーやムースをドーム状に固めたり。
お店によって個性豊かなズコットケーキがあるので、いろいろと食べ比べるのも楽しいですよ♪
ズコットケーキの人気レシピ
最後に、ズコットケーキの人気レシピを3つ紹介。
伝統的なレシピから作りやすくアレンジしたものを集めました。
かぼちゃのズコット
ズコットケーキの名前の由来となったかぶと【ズッコット】や頭巾【ズッケット】は、どちらもかぼちゃ【ズッカ】から派生した言葉。
ズコットケーキとなじみのあるかぼちゃを使ったレシピです。
中身や見た目は伝統的なレシピに沿ったもの。
少し手間はかかりますが生地さえ用意すれば簡単です◎
いちごムースのズコット
さわやかなチーズの酸味といちごの甘さがよく合うズコットのレシピです。
ムースは順に材料を混ぜていくだけなので簡単◎
スポンジも市販のものを使うので手軽に作れますね^^
フルーツのズコット
色とりどりのフルーツが華やかなズコットのレシピがこちら。
一見難しそうですが、ボウルにフルーツを並べてスポンジを重ねていくだけ。
並べるフルーツのバランスにさえ気を付ければ見栄えよくなりますよ^^
ズコットケーキとドームケーキの違いまとめ
ズコットケーキとドームケーキの違いは呼び方だけで、どちらも同じケーキのことを指します。
ただ、ズコットケーキというと中身がセミフレッドのイタリアの伝統菓子を差すことも多いです。
正確な定義はないのですが、一度は伝統的なレシピで作ってみるのもおもしろいですよ^^